樹脂の切削・旋盤加工・調達ができる製造業社を探している企業担当者は、大阪のフィリールへご相談ください。弊社では切削及びフッ素樹脂の調達が可能です。
目次
樹脂とプラスチック、フッ素樹脂は何が違う?
まず、本来樹脂というのは樹木の樹液が固まったものとなりますが、化石原料などを人工的に合成した「合成樹脂」が現在では一般的に普及しており、その合成樹脂の中でも最も有名な種類がプラスチックとなります。
また、通常の樹脂は炭化水素由来となりますが、フッ化炭素由来の樹脂を「フッ素樹脂」と呼びます。フッ素樹脂は耐熱性や耐薬品性、絶縁性に非常に優れており、高い安定性を誇る樹脂素材となるため、近年は医療業界や半導体業界で重宝されています。
樹脂の切削加工は金属よりも難しい?
金属の切削加工を営む製造業の多くは、弊社のように樹脂加工も請け負っています。樹脂はイメージの通り高温ですぐに溶けてしまいますし、熱で膨張し、冷やすと縮む特性があります。
また、樹脂も金属のように数多くの種類があります。樹脂の種類や切削する方法、サイズによっても膨張具合などは異なりますので、加工をする人は熟練度の高い技術者が当たらなければ、公差を範囲内での切削加工は難しいと言えるでしょう。
樹脂の切削工程の中でも旋盤加工は特別意識が必要な理由
樹脂の切削や一般的にフライス盤か旋盤加工となりますが、樹脂製品はある程度のロット注文が多いため、旋盤をメインに用いることによって量産がしやすい体制を整えるのが一般的です。
しかし、旋盤加工は丸いワークであれば連続加工が可能となる反面、金属と異なり切り屑が繋がってしまい、加工の邪魔になってしまう問題がしばしば見受けられます。
それだけの問題と言えばそうかもしれませんが、なかなか解決が難しく、また加工精度にも直接影響してしまう事案となるため、樹脂の切削の際は細心の注意が必要です。
切り屑の問題は高性能の工作機械を使うことによって解決することはできますが、金属加工のように数値をプログラミングして、あとはすべて自動加工化ができるものではありませんので、人件費がどうしてもかかってしまうのが費用面でネックとなります。
旋盤のチップが溶ける。樹脂の旋盤加工は技術者泣かせ
樹脂の旋盤加工では切り屑が繋がってしまう大きな加工問題を抱えることになりますが、それと同時に「樹脂が溶けて旋盤のチップに癒着する」、「チップが急激に高熱になるので傷む」といった課題も克服しなければなりません。
樹脂の切削はマシニングセンタや複合加工機を有する業者に依頼する
樹脂の切削加工のうち旋盤は上記の通りですが、フライス加工が必要な場合は、マシニングセンタや複合加工機を所有している切削業者に依頼するのがおすすめです。
一般的な樹脂加工であればNCフライスでも問題ないのですが、難削材樹脂加工や高精度の切削が必要な場合は、加工工程の自動化が可能なマシニングセンタや複合加工機が有利となります。特に複合加工機は旋盤加工も1台でできるため、人の手が加わらない分、高い精度を維持できるだけではなく、加工時間も短縮できます。
樹脂の切削・旋盤加工業者を大阪で探すときのポイントと注意点
樹脂の旋盤加工を依頼するために大阪で切削業者を探している企業担当者は、以下の点を考慮して交渉にあたるのがおすすめです。
1.樹脂の専門が危うい理由。金属加工業者に依頼するのが無難
一般的な考え方としては、「樹脂の切削は樹脂の専門業者に依頼する」ものと考えがちです。しかし、昨今はご存知の通りフッ素樹脂が世界的に不足しており、日本の大手商社や販売店も価格を上げていたり、販売を一時休止しています。
樹脂の供給不足と素材インフレによって、これまで樹脂を専門に加工を請け負っていた業者は相次いで事業がストップし、大阪府内においても倒産している工場が増えてきました。
「前回樹脂の加工を依頼した業者が倒産していた。どこに依頼すればいいか分からない」とならないためにも、樹脂と金属の双方を加工できる業者を探すべきと言えるでしょう。
2.本当に必要な精度・公差を提案してくれる樹脂切削加工業者を探す
上記でも触れたように、樹脂は切削すると膨張や溶解、収縮、歪みなどが発生するため、金属加工と比較して高い精度を出すのが困難となります。また、厳しい公差にすれば、それだけ高価な工作機械を使わなければなりませんし、不良率や納期を見越して見積りも高くなります。
しかし、メーカーから送られる図面を見てみると、「本当にこの公差が必要なの?」、「この高精度の切削はオーバースペックではないのか」といったケースも少なくありません。
特に樹脂の切削加工に関しては、100分1mm前後が精度的には限界となり、これは金属加工の10分1程度です。ただし、医療部品など特殊なケースを除き、それほどの高精度を要求される製品は実は多くなく、大抵は図面や公差を見直すことによって見積りを安くしたり、納期を早めたりすることができます。
そういった図面や精度・公差の見直しを含めて、工場担当者の方から積極的に提案してくれる樹脂の切削加工業者を探すのがいいでしょう。
樹脂の切削・旋盤加工。フィリールでは試作品から受注可能
弊社フィリールは切削を専門とする製造業社として大阪・関西圏を拠点に活動しています。専門は金属ですが、樹脂の切削・旋盤加工実績も豊富です。
「試作品から作ってほしい」、「図面を書き直してほしい」、「小ロットだけど、試作から依頼できるか?」といったご要望にもすべて応えることが可能です。
フィリールではマシニングセンタ・複合加工機を完備
樹脂加工においては、上述したようにマシニングセンタや複合加工機を所有している切削業者が有利となります。弊社フィリールでは切削の専門業者として、マシニングセンタと複合加工機を整備しており、海外工場(ベトナム)においても日本メーカーのマシニングセンタを完備しています。
そのため高精度な樹脂加工と量産依頼も積極的に請け負っております。他社では断られた短納期・低予算のご相談も承ることができるので、お気軽にご相談ください。
世界的な供給不足となる「フッ素樹脂」の調達も可能。数量・価格ともに安定
新型コロナ以降に世界的な素材インフレが始まりました。また、ハイテク産業で重宝されるフッ素樹脂の需要が高まり、それを原因とした「調達困難」な状況が社会問題となっています。
弊社フィリールでは中国やベトナム、韓国と深いコネクションを持ち、商社を介さないで自社独自で調達することが可能。フッ素樹脂の中でも「PCTFE」、「PTFE」、「PFA」の丸棒は安定した仕入れと販売価格を可能としています。
樹脂の切削加工だけではなく、フッ素樹脂の調達先を探しているご担当者も、是非一度フィリールにお問い合わせください。
切削以外の加工工程も一気通貫で受注可能
弊社フィリールは数多くの専門加工工場と提携しているため、切削以外の工程も受注が可能です。調達担当者の方は数十枚の図面や見積書・発注書を携え、常に各工場とのスケジュール管理に追われているものです。
弊社にご依頼いただければ、すべての加工工程を責任持って管理させていただきますので、調達担当者の負担を最小限に減らすことができます。