新型コロナ以降、日本全国でフッ素樹脂の材料調達が困難となっており、樹脂材料の販売店も相次いで販売停止となっています。フィリールでは海外輸入の強みを活かして、フッ素樹脂材料の安定供給が可能となります。
全国的に仕入れが困難な「PFA」や「PCTFE」といったフッ素樹脂の材料販売店をお探しのメーカー・企業担当者は、是非一度フィリールまでお問い合わせください。
目次
フッ素樹脂の材料販売店の相次ぐ供給不足の背景
フッ素樹脂の原材料を扱う販売店は、2021年秋ごろから全国的に供給不足に陥っています。2022年3月時点でもその様子は変わらず、大手工業系の販売会社であっても、既に在庫が尽きて、ポリエステル樹脂などに変更して製造販売しているところも散見されます。
現在はフッ素樹脂自体の受給が崩れており、特にフッ素樹脂塗装鋼板は壊滅的な打撃を受けています。
フッ素樹脂の原材料が販売停止の理由:欧米経済の極端な経済回復
なぜ大手販売店であっても、フッ素樹脂の原材料の供給不足に陥っているのでしょうか。その背景には、これまで新型コロナの影響で欧米を中心に世界経済が低迷しており、フッ素樹脂の供給先である航空・宇宙・自動車といったハイテク産業にて需要が低下していました。しかし、2021年の秋ごろからアメリカ及び西洋経済が急速に回復をはじめ、生産するフッ素樹脂原料のほとんどが、これら欧米経済に輸出されてしまい、日本に入ってくる分量が回ってこない、といった現状があります。
輸出港におけるコンテナ・輸送船・人員の縮小もフッ素樹脂の原料販売の打撃に
新型コロナの影響によって、輸出港で諸手続きをする人員が各国で削減され、また、コンテナや輸送船も不足している現状も鑑みなければなりません。現状フッ素樹脂の原材料は輸入速度が非常に遅いのですが、それに輪をかけるように、さらに遅延が生じています。これらは新型コロナが落ち着いてくれば解消される見込みですが、依然として新型コロナは世界で猛威をふるっており、目途は立っていません。
また、フッ素樹脂原料の生産国である中国では厳格な新型コロナ規制を敷いているため、生産工場も稼働率が低く、少ない工員で回しているため、生産量に大きな影響が出ています。
半導体需要の急速な増加によるフッ素樹脂原料の奪い合い
では、新型コロナが落ち着いたら、人員も戻り、生産量も回復し、日本への供給不足も解消されるのかというと、決してそのような簡単な問題ではありません。
そもそも、フッ素樹脂の供給不足が目立つようになったのはここ10年の出来事であり、必ずしも新型コロナが影響しているわけではありません。
近年は取り分け半導体と宇宙産業の発達が著しく、また、両業界はいずれもフッ素樹脂原料のヘビーユーザーとなります。半導体は特に自動車のEVカーで使う大量にフッ素樹脂を消費するようになり、今後もハイテク産業の発展と共に、フッ素樹脂の需要も比例して増加し、数年あるいはそれ以上にわたって供給不足が続く可能性も示唆されています。
フィリールで販売するフッ素樹脂材料について
弊社フィリールは金属加工の切削を主業務とする製造業となりますが、上述したフッ素樹脂材料の継続的な不足を少しでも解消したく、自社独自の調達網を駆使して、フッ素樹脂の特定材料を安定的に販売することができるようになりました。
販売商品① フッ素樹脂材料「PFA」丸棒
フッ素樹脂「PFA」は、PTFEと同等の特性を保持したまま、加工性を向上した材料となります。切削のみ可能だったPTFEと異なり、PFAは成形が可能。耐摩耗性や耐薬品性が非常に高いのが特徴となります。
フィリールではPFAを丸棒として販売しております。
販売商品② フッ素樹脂材料「PCTFE」丸棒
フッ素樹脂「PCTFE」は衝撃耐性と耐食性に優れた材料で、さらに耐候性と耐放射線性も非常に優秀となります。PFAと異なり耐薬品性は劣ってしまうので、高圧用パッキンやガスソケットなどに高い需要があります。PCTFEに関しても弊社では丸棒として販売しております。
>>フッ素樹脂「PCTFE」の丸棒販売。コロナ禍でも安定供給
中国直輸入の強みを活かしてフッ素樹脂材料の価格・供給の安定化へ
弊社フィリールは、日本、中国、ベトナムにて工場を持ち、中国では大規模な生産工場の取締役副社長を現地で兼任しています。自社の中国工場から直接輸入することができるため、大手商社でも仕入れることが困難なフッ素樹脂材料を調達することができるというのが、弊社の大きな強みとなります。
昨今は多くの販売店が販売停止だけではなく、価格も1.5倍から2倍くらいに値上げしています。弊社では極力お客様にご満足いただける見積もりを提示できますので、フッ素樹脂の材料を急いで仕入れたい、というメーカーや企業担当者は、是非一度弊社フィリールまでお問い合わせください。