新型コロナ以降、日本全国でフッ素樹脂の材料調達が困難となっており、樹脂材料の販売店も相次いで販売停止となっています。フィリールでは海外輸入の強みを活かして、フッ素樹脂材料の安定供給が可能となります。
全国的に仕入れが困難な「PFA」や「PCTFE」といったフッ素樹脂の材料販売店をお探しのメーカー・企業担当者は、是非一度フィリールまでお問い合わせください。
目次
フッ素樹脂の材料・調達難。販売店の相次ぐ供給不足の背景
フッ素樹脂の原材料を扱う販売店は、2021年秋ごろから全国的に供給不足に陥っており、2022年時点でも調達難が続いています。2022年8月時点でもその様子は変わらず、大手工業系の販売会社であっても、既に在庫が尽きてポリエステル樹脂などに変更して製造販売しているところも散見されます。
現在はフッ素樹脂自体の受給が崩れており、特にフッ素樹脂塗装鋼板は壊滅的な打撃を受けています。このフッ素樹脂の調達難の問題は世界が直面している課題となっており、2023年以降も断続的に続くと見られています。
フッ素樹脂の原材料が販売停止の理由:欧米経済の極端な経済回復
なぜ大手販売店であっても、フッ素樹脂の原材料の供給不足に陥っているのでしょうか。その背景には、これまで新型コロナの影響で欧米を中心に世界経済が低迷しており、フッ素樹脂の供給先である航空・宇宙・自動車といったハイテク産業にて需要が低下していました。しかし、2021年の秋ごろからアメリカ及び西洋経済が急速に回復をはじめ、生産するフッ素樹脂原料のほとんどが、これら欧米経済に輸出されてしまい、日本に入ってくる分量が回ってこない、といった現状があります。
輸出港におけるコンテナ・輸送船・人員の縮小もフッ素樹脂の原料販売の打撃に
新型コロナの影響によって、輸出港で諸手続きをする人員が各国で削減され、また、コンテナや輸送船も不足している現状も鑑みなければなりません。現状フッ素樹脂の原材料は輸入速度が非常に遅いのですが、それに輪をかけるように、さらに遅延が生じています。これらは新型コロナが落ち着いてくれば解消される見込みですが、依然として新型コロナは世界で猛威をふるっており、目途は立っていません。
また、フッ素樹脂原料の生産国である中国では厳格な新型コロナ規制を敷いているため、生産工場も稼働率が低く、少ない工員で回しているため、生産量に大きな影響が出ています。
半導体需要の急速な増加によるフッ素樹脂原料の奪い合い
では、新型コロナが落ち着いたら、人員も戻り、生産量も回復し、日本への供給不足も解消されるのかというと、決してそのような簡単な問題ではありません。
そもそも、フッ素樹脂の供給不足が目立つようになったのはここ10年の出来事であり、必ずしも新型コロナが影響しているわけではありません。
近年は取り分け半導体と宇宙産業の発達が著しく、また、両業界はいずれもフッ素樹脂原料のヘビーユーザーとなります。半導体は特に自動車のEVカーで使う大量にフッ素樹脂を消費するようになり、今後もハイテク産業の発展と共に、フッ素樹脂の需要も比例して増加し、数年あるいはそれ以上にわたって供給不足が続く可能性も示唆されています。
フッ素樹脂の調達難に輪をかけて円安による仕入れ価格の高騰
上述したようにフッ素樹脂の調達難が続いている昨今、さらに輪をかけるように日本の商社や販売店に直撃したのが「円安」です。2022年初頭から米国の利上げが開始され、2022年8月時点で前年対比で30%以上円安が進行しています。世界各国の通貨が対ドルで価値を下げていますが、日本は円安方針となる金融緩和を続けているため、日本円の独歩安となっているのが現状です。
フッ素樹脂の販売価格はこの先どうなる?
フッ素樹脂と並んで近年供給不足となっている半導体は、2023年以降は徐々に供給が追い上げ回復基調になると言われています。しかし、その一方でフッ素樹脂は調達することができても、いままでと同じ販売価格を維持することが難しく、どこの販売店も2023年以降も引き続き1.5倍から2倍ほど値上げをする形となるのが現状です。
また、フッ素樹脂の中でも特定の型番に関しては、値上げの懸念よりも調達自体ができない可能性も高く付きまといますので、フッ素樹脂が必要なメーカー担当者は、今の時点から安定した販売と供給を約束してくれる業者を探すのが賢明です。
樹脂の切削加工業者を探す条件と確認するポイント
樹脂の切削加工業者を探すメーカー担当者は、どのような基準で加工業者を選んでいますか。会社から近くにある製造業や、単にネットで検索して上位に表示されている切削工場に依頼してしまうのはリスクがつきものです。
加工から製品化まで二人三脚で業務を担うパートナーとなるのだから、しっかりと依頼する業者は吟味しなければなりません。
フッ素樹脂の加工を依頼する業者は、
- 高精度の加工が可能な設備がある
- 納期厳守を契約に含める業者
- 海外に拠点を持ち、加工品質に責任をとる業者
などを基準に探すといいでしょう。
フィリールで販売するフッ素樹脂の材料の種類と調達について(PTFEなど)
弊社フィリールは金属加工の切削を主業務とする製造業となりますが、上述したフッ素樹脂材料の継続的な不足を少しでも解消したく、自社独自の調達網を駆使して、フッ素樹脂の特定材料を安定的に販売することができるようになりました。
販売商品① フッ素樹脂材料「PFA」丸棒の調達可
フッ素樹脂「PFA」は、PTFEと同等の特性を保持したまま、加工性を向上した材料となります。切削のみ可能だったPTFEと異なり、PFAは成形が可能。耐摩耗性や耐薬品性が非常に高いのが特徴となります。
フィリールではPFAを丸棒として販売しております。
販売商品② フッ素樹脂材料「PCTFE」丸棒の調達可
フッ素樹脂「PCTFE」は衝撃耐性と耐食性に優れた材料で、さらに耐候性と耐放射線性も非常に優秀となります。PFAと異なり耐薬品性は劣ってしまうので、高圧用パッキンやガスソケットなどに高い需要があります。PCTFEに関しても弊社では丸棒として販売しております。
販売商品③ フッ素樹脂材料「PTFE」丸棒の調達可
フッ素樹脂の材料の中でも最も高い需要を誇る「PTFE」も弊社では販売・加工ともに受注が可能です。販売は丸棒として調達しております。PTFEは射出成形ができませんので、弊社のような切削業者に加工依頼することをおすすめします。調達から図面作成、切削加工まで一貫して依頼していただければ、安定した価格を提供することが可能となります。
フッ素樹脂材料を安く販売できる理由:商社を介さない強みを活かして価格・供給の安定化へ
弊社フィリールは、日本、中国、ベトナムにて工場を持ち、調達は韓国でも実施しています。中国では大規模な生産工場の取締役副社長を現地で兼任しています。自社の中国工場から直接輸入、及び現地で部品生産をすることができるため、大手商社でも仕入れることが困難なフッ素樹脂材料を調達することができるのが弊社の大きな強みとなります。
商社を介さないフッ素樹脂の販売店を探すのは困難な理由
上述したように、弊社フィリールは商社やメーカー、販売店を介さないでフッ素樹脂を海外現地調達できるため、他社よりも低価格かつ安定供給が可能となります。
実は弊社のように商社を介さない製造業者はそれほど多くありません。「自社は中国の業者から直接輸入しています」と謳う工場・販売店は数多くありますが、仕入先である中国現地の業者が日系地場の販売店であったり、日系企業を相手にした中国系販売店であることがほとんどです。そのため、気づかないうちに自社が二次店になっていることもよくあります。
フッ素樹脂の調達から製品化まで一貫受注で理想の価格対応
弊社フィリールにフッ素樹脂の調達から図面作成、切削加工(パッキン加工も可)まで一貫してご依頼いただければ、他社にはないコストパフォーマンスをご提供することができます。調達担当者様の抱える予算や仕入れに関する課題解決のご提案をさせていただくとともに、短納期・低予算のおけるお取引が可能となります。
フッ素樹脂の販売先や加工業者を探している担当者はフィリールへご相談を
今回はフッ素樹脂の調達難の事情と理由、及び弊社の対応についてご紹介しました。ここで紹介した以外にも、フッ素樹脂や金属材料の調達に関しては自信がございます。弊社は切削加工が本業となるので、フッ素樹脂や金属の機械加工も積極的に受注しております。
昨今は多くの販売店が販売停止だけではなく、価格も1.5倍以上高騰しています。弊社では極力お客様にご満足いただける見積もりを提示できますので、フッ素樹脂の材料を急いで仕入れたい、安定した調達をしたいというメーカーや企業担当者は、是非一度弊社フィリールまでお問い合わせください。