金属の切削加工を製作所に依頼を考えている企業担当者は、業者の製品例を見て自社の要望通りに加工できるかを確認してみるのも有効です。ここでは弊社フィリールの切削加工の製品例をご紹介します。
金属の切削加工を製作所に依頼。見積り前の確認事項とは
金属の切削加工を製作所に依頼したい企業担当者は、業者の選定に迷っていませんか。既に既存の取引先があればいいのですが、「上からもっともコストダウンできる業者を探すように言われた」、「いまの業者が昨今の素材インフレで価格が上がり予算オーバーになってしまった」といったように新しい業者を探している人もいることでしょう。
多くの人はまずネットで業者を探して、目ぼしい業者に問い合わせして見積りをとることでしょう。しかし、見積りをとる前に確認してほしいのが「製作所の製品例」です。大抵の業者は自社のホームページ上にある程度載せているので、まずはそちらを見てみるといいでしょう。
切削加工の製品事例を見て実績と技術を確認
切削加工の製品事例を最初に見ることで、製作所の実績と技術を確認することができます。また、きちんと見栄えのいい角度から写真を撮っているか否かも実は重要なポイント。画像がブレていたり工作物にゴミが付着していたりしているおざなりな写真を平気で自社のWebサイトに載せているような業者はおすすめできません。
製品事例が多い金属加工工程を製作所は強みにしている
多くの製作所はWebサイト上に製品事例を掲載しており、加工方法や切削時のポイントなどをテキストで紹介しています。例えば旋盤加工の事例写真を多く掲載していれば、「この製作所は旋盤が得意なんだ」と解釈できますし、板金加工の製品例がないのであれば、「板金や製缶はあまり請け負っていないのかも」と考えることができます。
また、NC旋盤やマシニングセンタの製品事例が多い場合は、「レーバー加工機は持っていないのかも」などと製作所の設備まで想像することができます。
金属の切削加工の種類
金属の切削加工の種類は大きく分けて「旋盤」、「フライス」、「穴あけ」の3つの加工が主となります。ただし、フライスも旋盤もやり方次第で穴あけが可能です。
また、昨今は旋盤とフライスの自動化や1台の工作機械で複数の工程をこなす5軸加工機や複合加工機が存在感を大きくしています。
1台1000万円以上と非常に高価な工作機械となりますが、弊社フィリールでも双方設備しておりますので、マイクロメートル単位の精密部品加工も可能です。
金属の切削加工の製品例と設備を比較する
製作所のWebサイトには工場の設備状況も紹介されていることが多いです。具体的には工作機械と台数、可能な切削加工手段が記載されているので、一通り目を通してみるといいでしょう。
特に精密部品や高精度の切削加工を製作所に要望する場合は、どんなに技術力の高い技術者が在籍していても、対応できる工作機械がなければ加工を依頼することはできません。
また、1000個以上の大ロットで発注したい場合は、相応の台数の工作機械が必要となります。1台2台しか持っていない製作所に依頼してしまうと、納期がやたらと遅くなってしまいかねませんので注意してください。
試作品を安く依頼できる切削加工業者に依頼するのがおすすめの理由
抜本的なコストダウンを図りたいのであれば、試作品を安く依頼できる切削加工業者を探してみるのがいいでしょう。企業の機密情報も含まれるので製品例や実績ページには載っていないことが多いので直接問い合わせをするのが確実ですが、試作品から製品化まで責任持って請け負える業者は往々にしてコストダウンの相談に乗ってくれます。
コツとしては、業者担当者に図面を作り直して予算内に収まる切削方法を提案してもらうことです。
未だ契約前であっても親身になってくれる担当者はいますし、そういったところと取引することによってトラブルのないwinwinの関係を築くことができるはずです。
フィリールの金属切削加工の製品例
弊社フィリールは大阪に本社を置く切削を専門とする製作所となります。切削以外にも板金・製缶、溶接、焼入れ、表面処理などあらゆる加工工程を請け負っておりますが、取り分け旋盤やフライスといった切削加工を強みとしており、半導体部品や半導体製造装置の部品、医療機器部品などかなり高精度を要求される精密部品にも対応できます。
下記では弊社の金属加工の製品例をご紹介します。
マシニングセンタ・NCフライス等の金属加工製品例
CNC旋盤・複合旋盤・自動旋盤加工の金属加工製品例
フィリールではあらゆる金属加工工程を受注。すべての製作所の進捗を一元管理可能
弊社フィリールでは、切削以外にもあらゆる金属加工工程を請け負うことができます。弊社提携先の協力工場と結束することによって全体のコストダウンを図ることができるほか、企業担当者が工程別に製作所を探し契約を交わし、図面を提供し試行錯誤する労力をすべて弊社で引き受けることができます。
「加工工程別に依頼する方が安く済みそうな気がする」と考える人もいますが、工程別に業者を変えてしまうと、コストダウンできる箇所がないため値引き交渉ができなかったり、業者毎に運搬費・梱包費・事務手数料が掛かるため、返ってコストが上がる可能性が高いです。
金属加工の製品例は製作所の選定基準の1つ。担当者と打ち合わせをして決める
今回は製作所の選定方法と金属加工の製品事例を紹介しました。製作所の製品例を確認するのはあくまでも業者選定の1つの要素でしかありません。実際は複数社をピックアップして、担当者と商談して人となりを確かめた上で本当に信頼できる製作所と取引を開始するようにしてください。
また、上記でも少し触れましたが、昨今は新型コロナにはじまりロシアウクライナ紛争、歴史的円安などを受けて、素材インフレが進んでいます。製作所を選定するときは金属素材の調達状況も質問してみるといいでしょう。