金属加工の旋盤加工製作所に切削を依頼する場合は、どのような流れ・手順で依頼となるかを解説。また業者の担当者との納期の確認や商談の対応方法なども紹介します。

旋盤依頼は全国の金属加工業者から選ぶのがおすすめ

旋盤加工は切削を扱う業者であれば、どこの金属加工製作所でも受注している最もメジャーな工作方法となります。

一方で切削工場であれば旋盤は必ず整備しているからこそ、全国から優秀な業者を選び抜かなければなりません。ネットが普及する以前は会社の近くにある業者に依頼していたかもしれませんが、いまはパソコンやスマホで全国の業者を簡単に探すことができます。

企業の調達担当者は是非最初の業者選びに力を入れてみてください。

NC旋盤＆マシニングセンタ以外の工作機械を確認

旋盤業者によって整備している工作機械は異なります。通常は汎用旋盤、NC旋盤、マシニングセンタを揃えているところが多いですが、昨今はこれだけでは実現できない部品精度を求められることもあるので、5軸加工機や複合旋盤のような、1台で複数の切削工程をこなせる工作機械が必要不可欠となりました。

ただし、これらの工作機械は非常に高価のため、小さな製作所では設備していないところも多くあります。製作所と契約する前に工作機械の設備投資の状況は必ず把握しておくようにしましょう。

旋盤加工業者選んだあとの製作所に確認する項目

旋盤加工業者を複数社ピックアップしたら、以下の項目を業者担当者に確認するとともに、自社に本当にマッチした製作所と話を進めるようにしましょう。

1．相見積もりは必須だが注意点もある

ビジネス商談をする上で相見積もりはやはり必須となります。旋盤業者によっては、値切り交渉されることを想定して、最初は高値で見積もってくるところも少なくありません。

ただし、具体的な料金は「旋盤以外の加工の受注の有無」、「納期の厳しさ」、「図面（切削）の難易度と工数」、「金属素材の種類」によって大きく変動します。

相見積もり時点では最安値を提示されていても、実際契約した後に徐々に見積り額が高くなって、想定以上の費用が掛かった、なんてこともあるかもしれません。契約前にできるだけ具体的な費用は詰めることは忘れないでください。

2．納期を確認。場合によっては業者を選び直すことも視野に

費用面をクリアした後は、納期を確認してください。業者担当者によっては納期を疎かにして、平気で数日単位で遅延するところもあります。同じ旋盤加工でも精度や図面によっては自社で対応できず、提携先に委託する場合もありますし、切削以外の加工工程も基本は提携先で加工しますので、絡む製作所の数が多いほど納期の管理は難しくなります。

旋盤加工業者に納期厳守を求めたい場合は、できるだけ契約書に明記するようにしましょう。また、事前に依頼したい精度を出せる工作機械を製作所が何台所有しているかを確認しておくのも交渉が捗るコツとなります。

メーカー担当者は可能な限り旋盤工場の設備を直接確認

メーカー担当者はできる限り一度は旋盤工場に直接足を運んで、製作所の視察を行うべきと言えます。交渉や商談などはzoomのようなオンライン会議システムで行うのも問題ありませんが、金属加工工場の内部は製作所によって管理の仕方が大きく異なるため、本当に自社製品の旋盤を任せられるのかは、自身で確認するのが良さそうです。

確認するポイントとしては下記を参考にしてみてください。

• 工具の場所はきちんと決められているか
• 工場内は室温管理がきちんとされているか
• 従業員が工場内で煙草を吸うなどしていないか

旋盤加工に強み。フィリールは依頼から納品まで最短で対応

弊社フィリールは大阪に本社を置く切削専門の加工業者となります。とりわけ旋盤加工に強みを持っていて、5軸加工機・複合旋盤ともに整備しているため、マイクロメートル単位の精度を追求することもできます。

また、フィリールでは加工精度はもちろん、予算・納期とともに厳守。場合によっては図面の作成から見直すことで切削加工を簡素化して費用を抑える提案をさせていただくことも可能です。

海外工場で高精度の旋盤加工が可能

弊社フィリールはベトナムと中国に切削工場・部品生産工場を所有しており、調達は韓国を含めた3か国から行います。商社を介さないで仕入れることが可能なため、昨今の素材インフレでもお客様にコストダウンの提案をすることができるのが強みです。

海外工場と言えば精密部品加工が難しかったり、規格に合わない、納期に遅れる、といったネガティブなイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、フィリールでは日本メーカーの工作機械を整備しており、プログラミング技術などは日本人技術者がしっかりと指導しています。

また、中国の部品生産工場に関しては日本では実現できない規模の金属加工を請け負うことができ、10万個以上の量産実績もございます。

フィリールの旋盤加工製品例はこちら

フィリールでは切削加工の中でも旋盤に強みを持つ製作所となり、十分な台数の工作機械の整備はもちろん、半導体部品、半導体製造装置といった精密部品の加工も受注が可能です。

旋盤加工の製品例を紹介。部品の切削加工はフィリールにお問い合わせ

全国対応可能！旋盤加工はフィリールにお問い合わせください

弊社は大阪を拠点に活動していますが、全国から旋盤依頼を受注しています。大阪近郊であれば直接商談も可能ですし、遠方の場合もオンライン会議システムを介してフェイスtoフェイスによる商談ができます。

上記では旋盤をメインに紹介しましたが、切削加工はすべての工程を図面から請け負うことができ、板金や製缶、溶接、表面処理なども一貫して受注することで、他社ではできないコストダウンが可能となります。

上述したように海外工場にも対応していますし、海外で製作した工作物は一度大阪工場に納品して加工チェックを行うため、規格外の製品がお客様の元に届くこともありませんし、税関や輸入など複雑な手続きも不要となります。