金属部品の量産加工を製造業社に依頼する場合の注意点をご紹介。また、高精度の精密加工は射出成形ではなく切削加工が必須です。フィリールでは高精度の切削加工を量産することが可能です。
目次
金属部品の量産加工。通常は射出成形
金属部品の量産加工は、金型による射出成形が通常の加工方法となります。一般的に射出成形は量産を得意としており、切削は1つ1つ丁寧に削るため、量産は苦手とされています。
ただし、射出成形は「短納期で加工することができない」、「切削と同じ高い精度が出せない」、「初期費用が高くつく」といったデメリットもあります。
金属部品の量産加工。射出成形の納期が遅くなる理由
射出成形は3Dの図面制作に時間がかかり、また、初回は金型の設計に小さな不備が発生しがちです。特に金属部品の射出成形は、プラスチック樹脂よりも金型の劣化や破損の進行が速いため、それも納期が遅くなる理由の1つとなります。
一方で切削加工は金型を必要としないため、図面を基に即金属素材の切削に取り掛かることができる分、小ロットに対しての納期は射出成形と比べて圧倒的に早いことが言えます。
部品の精密加工は切削加工一択
2000年以降はハイテク産業を中心に金属部品の精密化が進みます。0.1mm以下の精度を求められることもざらにあり、NC旋盤やマシニングセンタ、5軸加工機、複合加工機といった工作機械の高性能化も目立つようになりました。
精度に関して言えば、射出成形はせいぜい0.1mm前後となり、精密部品の量産加工は困難です。一方、切削加工は0.001mm以下も可能となりますので、医療部品など高度な切削が求められる部品に関しては、切削が必要となることがほとんどです。
切削加工で部品の量産加工は可能?
切削加工は金型がないため、従来までは「同じものを作るのが困難=量産に向いていない」と言われていました。しかし、昨今はすべてプログラミングで数値制御しますし、複合旋盤や5軸加工機のように、人の手を触れずに複数の切削工程をこなす工作機械も登場しているため、量産は十分に可能となります。
切削で部品量産加工のメリット
射出成形ではなく切削で部品の量産加工をするメリットはなんでしょうか。
まず、射出成形では「肉厚や薄い材質は加工ができない」、「複雑な設計の金型は作れない」ことが挙げられ、それらをフォローできるのが切削加工の強みとなります。
上述したように、切削加工は0.001mm以下の切削が可能ですし、最初の図面次第で複雑な切削も可能です。図面によっては切削速度が落ちるので、納期は緩めにしなければならないこともありますが、昨今は上述した高価な工作機械を数多くの台数を揃える製造業も増えてきたので、相対的に納期は着実に早くなっています。
切削で部品量産加工のデメリットは「コスト高」?
射出成形は最初に金型の製作や射出成形の準備をするため、初期費用がかかります。一方で初期ロット以降にかかる費用は素材のみとなるので、ロットが増えれば増えるほど費用は安くなります。
その反対に切削加工はロットが増えても労力は変わりませんので、見積り単価が安くなるか否かは製造業社次第となります。ただし、多くの場合、切削業者にとって量産は歓迎される依頼となるので、大ロットになれば費用も安くする傾向にあります。
フィリールは金属の部品量産が得意な切削加工業者
フィリールは大阪を中心に関西圏で活動する切削の製造業社です。射出成形では加工不可能な高度な切削、精密加工を請け負うことができます。工場は大阪本社工場、ベトナム工場、中国工場の3拠点で加工をすることができ、小ロットかつ高精度の部品加工であれば大阪工場。低予算を求めるならベトナム工場。1万個単位の量産加工であれば中国工場をご提案させていただきます。
月産で数百個程度であれば日本で請け負うことも十分可能ですが、コストを懸念するのであれば、ベトナムで引き受けることもできます。ベトナム工場にも日本メーカーの工作機械を整備していますし、お客様に納品する前に一度大阪工場に持ち込み、日本人技術者によって加工チェックをするので、品質に関してはご安心ください。
フィリールの強み:部品の量産もコストダウンの提案が可能
1万個単位の部品量産は、一般の町工場であれば請け負うことはできません。しかし、弊社は中国に拠点を置く1万平方メートル以上の大規模部品生産工場の取締役副社長を兼任しており、日本人顧客の窓口を担っております。そのため、優先的に部品量産を請け負うことができ、550台以上の加工機械によって、10万個以上の量産も実現しております。