鉄鋼(スチール)は我々の生活の一部となっている貴重な金属となります。弊社フィリールは切削加工の製造業ですが、鉄加工の案件は最多です。鉄加工は弊社も非常に強みを持っておりますので、オーダーメイドはもちろん1個からの試作品のご依頼も歓迎いたします。
目次
- 鉄加工も種類はたくさん!鉄・スチール・ステンレスの違いは?
- 実は鉄の生産は日本が世界第2位!
- 鉄・鋼(スチール)加工をする前に知るべき鉄の種類
- フィリールではベテランの技術者が最適の鉄加工を提案。オーダーメイドも請け負います
- 鉄加工のオーダーメイドの流れ。小ロットから量産まで対応
- オーダーメイド・試作品を依頼する際の注意点
- 鉄加工はホームセンターでも対応してくれる?
- 鉄加工を工場に個人で持ち込みすることはできる?
- 鉄加工はフィリールが強い!最新の機械加工機と海外工場を整備!
- 一見単純な鉄加工も部品によっては高い技術が必要!
- 鉄の以外な弱点。加工業者は試作品を含めてしっかりと吟味して
- 鉄加工なら海外に工場と調達拠点を持つフィリールへお問い合わせを
鉄加工も種類はたくさん!鉄・スチール・ステンレスの違いは?
鉄加工とひとくくりに言っても、スチールやステンレスなど種類はたくさんあります。また、普通の人は「えっ、スチールと鉄ってどう違うの?」と考えている方も多いことでしょう。一般の方が鉄と呼ぶものは、実はその多くがスチールやステンレスです。
純鉄は硬度が低く加工もしにくいため、製品に使われることはあまりありません。ちなみに鉄は「アイアン」とも呼ばれています。一方で鉄に含まれる炭素をより多く含有したものがスチールで、ニッケルやクロムなどを混ぜて合金としたものがステンレスとなります。つまり、両方とも素は鉄素材となります。ちなみに鋼はスチールのことです。
鉄・鋼(スチール)の具体的な含有量の違い
鉄と呼ばれる金属は、炭素の含有量をおよそ0.02%未満を基準としています。一方で0.02~2%ほど炭素が含有したものを鋼(スチール)と呼びます。炭素を含有させた鋼(スチール)は硬度と耐食性が高いため、鉄橋のような建築現場を中心とした重要なインフラの構築に欠かせません。
実は鉄の生産は日本が世界第2位!
資源の少ない日本においては、もしかすると意外と思われる人も多いかもしれません。実は、鉄や鋼(スチール)を加工する原料となる粗鉄の生産量は、日本は世界2位となります。鉄・鋼(スチール)の総出荷量は、その他の非鉄金属業のすべてを合計した量よりも多く、日本の圧倒的市場とも呼ばれる自動車市場の4分1に当たる22兆円市場となります。
鉄・鋼(スチール)加工をする前に知るべき鉄の種類
鉄と鋼(スチール)は炭素の含有量の違いであることが分かりましたが、その中でも最多の需要を誇る鋼(スチール)は、普通鋼と特殊鋼に分けることができます。普通鋼は鉄・炭素・ケイ素・マンガンなどを含み、特殊鋼は、それに加えてクロムやニッケルなど非金属を含んでいます。また、さらに具体的に言えば、普通鋼と特殊鋼の中でも複数の種類・グループに分けることができ、それぞれ使用用途によって種類を変えなければなりません。
同じ鉄や鋼(スチール)でも種類や含有成分量、使用用途が異なれば、加工方法もそれに適したものでなければなりません。特に部品など小サイズの加工をする切削においては、技術者のこれまでの経験と、会社が蓄積したテータとノウハウが求められます。
フィリールではあらゆる鉄と鋼(スチール)の加工実績があります
フィリールではこれまでに豊富な鉄や鋼(スチール)の加工実績を持っています。身近なところでは家具で鉄やスチールはよく使われ、木材と併せて強度を作ります。さらに鉄板関連も人気のある加工方法で、滑り止めのついた鉄板からバーベキューなどに使う鉄板なども加工できます。その他、ブラケット、支柱、什器、機械部品のパーツなども得意としており、それぞれ高精度での加工が可能です。
フィリールではベテランの技術者が最適の鉄加工を提案。オーダーメイドも請け負います
フィリールは長年金属切削加工を主軸としており、ベテランの技術者が常に鉄加工を担当しております。上述したように、同じ鉄でも様々な種類があるため、完成品及び長年使うことを想定しながら、最適な鉄鋼素材をご依頼主に提案致します。また、図面がなくともイメージをお伝えいただければ、弊社で一から設計図を作ることも可能です。
フィリールでは昨今鉄加工のご依頼を多く請け負っているため、試作品のご依頼も歓迎します。1個~小ロットのお客様もご相談下さいませ。鉄加工と一概にいっても、鉄は種類が多く、スチールにしろステンレスにしろ、それぞれに特性があり性質が異なります。そのため、最初の打ち合わせの段階で弊社担当者がしっかりとフォロー・提案致しますので、完成後のギャップを最小限に抑えることができます。
鉄加工のオーダーメイドの流れ。小ロットから量産まで対応
鉄加工のオーダーメイドをご希望の方は、まずは問合せフォームよりご連絡ください。既に図面がある場合は、大まかなものや手書きのものでもかまいませんので、お問合せフォームに添付していただけると、早急に見積もりをお出しすることができます。
鉄加工の製品は相見積もりにもなりやすく、また、依頼主側は必ずコストダウンを提言します。そのため、事前にご予算や量産・ロットの有無をできるだけ具体的にお伝えいただければ、それだけ見積もりや納期で貢献することができます
オーダーメイド・試作品を依頼する際の注意点
既製品ではなく新規の部品をオーダーメイド加工する際は、量産に入る前に試作品を作るのが通常の流れとなります。しかし、試作品の費用は、実際の量産の単価と比べて数十倍高くなることが普通のため、ご依頼者の中には経費を節約するために試作品加工の専門業者など、量産を依頼する工場と異なる場所に試作品を依頼する方がいます。
しかし、驚くかもしれませんが、試作品で完成した加工方法や使用する機材をそのまま量産に用いることはなく、異なることが普通です。また、試作品の専門加工業者に依頼しても、実際に量産まで依頼する際は、加工業者は別の切削工場に依頼するケースもよくあるので、一概いに試作品の専門業者がいいとは言い切れません。
フィリールでは試作品から量産までを視野に入れた低価格・高品質な提案が可能
ご依頼者の中には「切削業者に試作品を依頼すると量産まで提案されるのが嫌だ。量産依頼する業者は別に考えたい」という人がいますが、やはり工場からすると、使用用途や量産するロットによって切削の図面の簡素化を図ったり、工作機械を変更しますので、量産まで視野に入れた提案をすることで、試作品の完成度も大きく変わってきます。
弊社フィリールでは試作品から量産まではもちろん、図面作成から切断、板金、製缶、溶接などあらゆる金属加工を含めた一気通貨の加工を請け負うことで、低価格・高品質な加工の提案を可能としております。
鉄加工はホームセンターでも対応してくれる?
鉄加工を実践したい個人DIY希望者の中には、最寄りのホームセンターに持ち込んで簡単な加工をやってもらっている、と言う人もいます。業者が出入りしているホームセンターや店舗会員の場合は、有料ではありますが、切断や穴あけ、パイプカットのような簡単な鉄加工は依頼することができます。
ただし、図面を用いて「この設計通りにやってくれ」のような依頼はほぼできないと思っていいでしょう。
鉄加工を工場に個人で持ち込みすることはできる?
では、個人が工場に鉄を持ち込んで加工依頼をすることはできるのでしょうか。
基本的にメーカー請負の工場以外であれば、どこも引き受けてくれるはずです。ただし、あくまでも従業員の手が空いていることが条件となります。企業案件が優先されるので、個人の鉄加工の依頼の引き受けは、1.時間が空いている、2.工作機械が空いている、などが条件となります。
料金は安いですし、必要な金属素材があれば工場から調達することもできます。また、簡単な鉄加工であれば図面も不要ですし、しっかりとお金を払えば図面通りに加工してもらうこともできます。
鉄加工はフィリールが強い!最新の機械加工機と海外工場を整備!
フィリールでは最新の切削加工機を整備しており、あらゆる鉄・スチール加工を最短で加工することができます。um単位の高精度の加工も可能ですし、予算が限られているのであれば、弊社が有する海外工場にて割安で鉄加工を請け負うこともできます。フィリールではベトナムのホーチミンに切削加工工場を持っており、また、その他の加工も提携工場にて受注が可能。海外工場で図面から製品完成まで一貫して請け負うことができるのもフィリールの強みとなります。
鉄・スチール加工を終えたあとは、一旦弊社の大阪本社の工場で加工チェックを行い、ここで加工精度を再度確認しますので、ご依頼主に不良品が渡ることはまずございません。
一見単純な鉄加工も部品によっては高い技術が必要!
金属加工及び切削加工の工場であれば、必ず鉄や鋼(スチール)加工は取扱いがあります。それだけ需要が尽きない金属素材ではあるのですが、昨今は部品の小型化に伴い、従来の加工機ではご依頼主が求める精度を出せなくなってきている事情もあります。
なかなか設備投資に多額のお金をかけられない町工場では、引き受けるだけ引き受けて、実際の切削は提携工場に任せる、といった業者も増えてきています。その場合は見積もりが高くなりがちですし、トラブルが発生したときに責任転嫁がはじまります。
部品の鉄加工を検討しているメーカー企業は、まずは希望する精度が出せる加工機を工場が保有しているか否か、そして、その加工機をプログラミングまで熟知しているベテランの技術者が在籍しているかで依頼する工場を決めるといいでしょう。
鉄の以外な弱点。加工業者は試作品を含めてしっかりと吟味して
鉄といえば丈夫で屈強なイメージがありますが、その反面スチールなどは傷がついてしまったら修正が非常に困難なデメリットがありますので、ありふれた金属素材でありながら、確かな切削技術を持つ製造業に依頼するのがおすすめです。また、試作品は単価自体はそれほど高くはありませんが、数量が少ないため大がかりな工作機械は使えませんし、工程が多いほど価格が上がってしまいます。「試作品でうまくいったら、量産も視野に」ということであれば、最初の問い合わせの段階で仰っていただければ、それを見越した見積もりをお出しすることも可能です。
鉄加工なら海外に工場と調達拠点を持つフィリールへお問い合わせを
弊社フィリールは海外のベトナムに切削工場を置き、中国には大規模な部品生産工場があります。また、鉄含むあらゆる金属の調達は日本・ベトナム・中国・韓国の4か国から仕入れているので、年間を通じて安定した供給と数量を確保することができます。
金属加工では切削だけではなく、その他の曲げや溶接、表面処理まで一気通貫で請け負うことができるので、工程別ではなく1社で完成品まで仕上げることで、調達担当者の見えない労力も解決することができます。
鉄の高騰が現状の課題。予算の問題も解決いたします!
2022年初頭からはじまったロシアウクライナ問題により、鉄の主原料となる鉄鉱石や原料炭が世界的に不足しています。これにより大手JFEや神戸製鋼所、日本製鉄なども相次いで1割から2割の値上げを発表しております。鉄不足だけではなく、円安による輸入費用の高騰と世界のインフレによる物流費用の高騰も主な値上げの要因となっています。
円安やインフレによる企業への圧力は時間差をおいてやってくると言われており、2022年下期から2023年にかけても値上げは続くであろうという意見が多数を占めます。
フィリールでは上述したように4か国から鉄や金属を仕入れており、現状も安定した調達が可能となっています。「いままで仕入れていた業者が突然2倍の値上げをした」、「仕入れたい金属が調達停止になって別の業者を探している」という調達担当者は、是非弊社にお問い合わせください。
予算や数量、納期ともに最善の提案をさせていただきます。