本生産の前には、1個から10個程度の試作品を作るのが普通となりますが、本生産が決まっていない段階ですと、小ロットで試作加工を請け負う金属加工業者は少なくありません。そこで、今回は大阪で金属の試作加工を業者に依頼するポイントをご紹介します。
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大阪で試作加工業者を探すときは必ず2社以上の業者から見積もりをとる
初めて大阪で試作加工の業者を探す際、相場が分からないうちは、もしかすると「えっ、思っていたより高い」と感じるような見積もりが提案されるかもしれません。基本的に試作加工は1~10個程度なので、工場からすると材料費がかさみ、依頼主の要望を細かく聞く手間賃が加工費用を上回ります。そのため、大阪工場の中には「試作加工は実費のみ請求。加工費は無料」と謳っているところも少なくありません。
また、切削の伴う試作加工はどの工場も歓迎ですが、本生産の依頼がない可能性があると分かると、途端に手の平を返して試作加工依頼を断る業者もざらですし、通常の10~20倍程度の見積もりをふっかけて、試作加工のみでも十分な利益を取ろうと考える業者も少なくありません。
そのため、どんなに急を要する案件であっても、最低2社以上から見積もりをとって、料金を比較するようにしてください。
大阪の切削業者によって試作加工は得手不得手がある
試作加工は上述したように、加工依頼自体は小ロットとなるため、手間賃を含めると赤字になり、金属素材が在庫にない場合は調達費という大きな経費が発生してしまいます。そのため、試作加工に成功したあと、本生産や量産の契約を交わすのが普通ですが、それができない場合は、依頼を断ることもあります。調達関係者が工場担当者に電話や直接商談で折衝すると、「あまりやりたがっていないな」と表情から感じ取れることもあります。
また、試作加工でも精密さが求められたり、高価な工作機械を必要としたり、自社工場では苦手な金属素材を試作加工に使う場合は、不良率が高くなることを懸念して、最初から断るか、高額な見積もりを出して、切削は外注する工場もあります。
大阪で試作加工を依頼。コストダウン化のポイントは?
大阪で試作加工を業者に依頼したい場合、コストダウン化のポイントは本生産の契約以外にはあるのでしょうか。まず、考えられるのは「納期に余裕を持つ」ことです。納期に余裕があれば、工場側は工作機械が暇を持て余しているときにあてがうことができるので、金属の材料費さえ実費で貰えれば、小ロットでも請け負うことができます。
精度を再確認する。試作加工で本当に必要な公差を見直す
ものづくり都市の大阪では、町工場であってもマイクロメートル単位の高精度を出せる切削加工業者が多数あります。しかし、中には「本当にこの製品にこの厳しい精度と公差は必要なのか」と疑問に思う依頼も少なくありません。精度が高くなれば、その分高額な工作機械を使うことになるので「機械チャージ」が発生します。本当に試作加工段階からその高精度が必要なのか、今一度社内で検討してみるといいでしょう。
大阪で樹脂の試作加工を依頼するポイント
大阪で樹脂の試作加工を依頼する場合、まずは押出成形か切削かを検討します。両者の違いは金型を使うか否かですが、金型による成形の場合は量産に向いている一方で、高い精度を出すことができません。また、金型の調子や環境などによって、微妙に精度に誤差が生じてしまうことも多々あります。
一方で切削加工は1つ1つ削り加工をするため、量産する場合は相応の数の工作機械を持つ工場に依頼しなければなりません。しかし、切削加工であればミクロン精度が出るため、近年求められる精密化にも対応することができます。
切削以外の試作加工工程も一貫して依頼する
大阪府内には多くの製造業があるため、調達担当者の中には「切削はA社に依頼して、表面処理はB社」と検討をしている方も少なくありません。しかし、切削業者に一元管理を依頼(一気通貫で加工依頼をする)すれば、業者はトータルでコストを考えることができるため、小ロットの試作加工であってもコストダウンの余地が出てきます。
大阪のフィリールは試作加工に強みを持つ製造業です
大阪に拠点を置くフィリールは、試作加工から本生産、図面作成から切削・表面処理と完成品まで請け負えるのを強みとした製造業となります。
金属・樹脂と双方とも請け負うことができるほか、ベトナムと中国に関連工場を置いているため予算や納期に合わせて加工場所をご提案させていただきます。
試作段階から本生産に向けたイニシャルコストの最適化をご提案
試作加工からご依頼いただけましたら、本生産時のコストまで算出して、予算に合わせた素材・加工工程・使用する工作機械を提案することが可能です。業者によっては試作加工と本生産では加工方法を変えるところも少なくありませんが、この方法を用いると、実際に規格に合わなくなる可能性があります。
大坂のフィリールが他社にはないコストダウンを提案できる理由
2020年のコロナ禍、2022年のロシアウクライナ問題により、日本も歴史的な円安に見舞われ、金属・樹脂素材の仕入れに苦労している企業も多い様子です。調達担当者からすると、どの業者に見積もりをとっても2020年以前と比較すると、最低でも1.5倍以上に加工費用が掛かっているのではないでしょうか。
弊社フィリールはベトナム・中国・韓国から商社や仲介業者を介することなく直輸入しているため、年間を通じて安定した仕入れと価格を維持することが可能です。
試作品加工含めてコストメリットを提供することができるので、「いまの業者よりも安いところを探している」、「量産希望だけど予算が限られている」と言う企業担当者は、是非一度フィリールにご相談ください。