大阪に本社を置くフィリールは、ステンレスを主軸とした切削の加工会社です。昨今は依頼主の要望に応えて、切断や製缶、表面処理に至るまで、あらゆる加工を一気通貫で請け負っているのが強みとなります。図面起こしから量産化まで、ステンレスの加工会社を探している企業担当者は、是非一度フィリールにご相談ください。
目次
需要の高いステンレスだが、加工は難しく技術者により精度はばらつきがある
ステンレスは台所用品から医療機器、宇宙産業など幅広い分野で使用されている、金属素材の中でも最も需要の高い材料の1つです。汎用性が高く、仕入れルートもたくさんあるため、ほとんどの切削工場が積極的に請け負っています。
しかし、その反面、高い精度を要求する切削加工を依頼する場合は注意が必要です。ステンレスは熱伝導率が低く、切り粉が工具に癒着したり、硬化を起こしやすいため、工作機械の寿命が短くなったり、工具の買い替え頻度が高くなりやすいため、工場によっては高い精度の加工は断るところもあります。
そのため、大阪のような、もの作りが盛んな都市では、ステンレス加工を専門とした会社も多くあるほどです。
ステンレス加工会社に個人のオーダーは可能?
一般の工場では、ステンレス加工の個人のオーダーは引き受けてくれるのか?というご相談は頻繁にいただきます。また、「個人だと法人よりも費用が高くつくのはどうして?」といったご質問もあります。
まず、個人のステンレス加工のオーダーを引き受けるかどうかは、工場によって異なります。技術者が暇だったり、工作機械が都合よく空いていれば引き受けるでしょうし、高価な工作機械を使う必要があったり、表面処理など切削以外の加工も必要な場合は、利益にならないので断ってしまうこともあるでしょう。
ステンレス加工の個人のオーダーは法人より高くつく?
工場によっては個人と法人で請け負う価格を変えているところもあるかもしれませんが、一般的に加工費用というのは変わりません。ただし、個人の場合は1個2個の小数加工のため、高価な工作機械を使う場合は機械チャージが高くつく可能性はあります。
また、切削工場で加工ができるのは切削のみとなります。それ以外の加工は提携先の工場に委託するため、配送費や梱包費などもかかってきます。そのため、ステンレス加工というありふれた依頼であっても、体感的に個人で依頼すると高く感じることはあるかもしれません。
ステンレス加工の会社を大阪で探すときのポイント
ステンレス加工を請け負うことができる会社は大阪だけでも数百とあります。そのため、ネットで探してみても、「どこの工場に依頼すればいいのか迷ってしまう」という調達関係者がほとんどではないでしょうか。
そこで、下記ではステンレス加工をはじめ、大阪で依頼する会社の選び方をご紹介します。
1.正確な内訳を記した見積もり内容を送ってくれる会社
見積書の作り方は加工会社によって異なりますが、相見積もりをとって相場よりも明らかに安い会社や、工程などの内訳が具体的に記されていない場合は、後程追加料金が発生したり、思いがけない料金を請求されたりとトラブルに発展することもあります。モノづくり都市の大阪であっても、安かろう悪かろうとなるので、満足いく加工品を求める場合は、しっかりと相場の料金は支払うべきといえます。
2.予算と納期の相談に誠実にのってくれる
加工会社の中には昔ながらの職人気質の人もいまだ多く、なかなかビジネスの交渉の話ができない人もいます。企業も近年は予算が限られていますし、納期は厳守しなければなりません。しかし、加工会社によってはそういった調達担当者の立場を考えずに予算と納期を突き付けて、値引きや工程の相談に乗ってくれないところもあります。優良の加工会社は、予算に応じて加工素材や加工工程を見直して提案してくれるものです。そのため、加工会社を選択する際は一括見積などを利用するのではなく、きちんと一社一社向き合って商談に臨んでください。
3.工作機械の設備と台数
工作機械の台数が少ない加工会社に依頼してしまうと、加工スピードが遅いため納期も遅れてしまいがちです。必要最低台数で工場を稼働している会社は、設備投資をしていないことが懸念されます。
また、依頼するステンレスの加工品の精度をしっかりとクリアできるのかも重要です。どんなに腕のいい技術者が在籍していても、高精度の切削加工ができる工作機械がなければ希望の精度を実現することはできません。近年はどの分野の機械加工も高精度が求められるようになり、1台数百万円から1000万円以上する工作機械が切削工場に求められるようになりました。そのため、設備投資を疎かにしている加工会社に依頼すると、納期が遅れたり、納品された加工品が規格に合わなかったりといったリスクがあります。
海外工場を持つ会社にステンレス加工を依頼するメリットとデメリット
弊社のような海外に工場を持つ会社にステンレス加工を依頼する場合、よくイメージされがちなのが「品質が低い」、「納期に遅れる」といったものです。確かにしっかりと海外工場を管理していないと、規格に合わなかったり、何かと理由をつけて納期がずれることもあります。
一方で弊社のように日本の工作機械を海外工場に持ち込んでしっかりと設備投資をすれば、品質面でも心配はありません。また、納期に関しても空輸便で迅速に送ることができるため、以前のように船便で1ヵ月2か月かかるような状況ではなくなっています。
ただし、切削工程によっては日本人技術者が直接加工をした方が確実の場合もあるので、海外工場で加工を行うか否かは依頼者と相談して決めることになります。
ステンレス加工会社のフィリールは、あらゆる金属加工を一気通貫で請負います
ステンレス加工会社のフィリールでは、高精度の切削加工はもちろん、その他、切断、溶接、製缶、表面処理に至るまで一気通貫で製品化までの道のりを請け負わせていただいております。
図面から請け負うことで予算を押さえた見積書が可能
ステンレス加工は複雑な切削であれば、それだけ難易度とコストが上がります。そのため、弊社のようなステンレス加工会社では、図面から請け負わせていただくことにより、弊社の工作機械と技術者のスキルを加味した設計ができるため、予算を最大限抑えた提案をさせていただくことが可能です。
ステンレス加工会社で試作品を作ることで短納期を実現
ステンレス加工会社のフィリールでは、試作品から弊社が携わることによって、通常よりも「早く」そして「確実」な納期を実現することができます。試作品では、ただ求められた精度の実現をするのではなく、量産化を視野に入れたステンレス加工を実施します。加工方法や使う工作機械、工具、切削する工程などを細かく提案させていただくことにより、試作品と量産品の価格をできるだけギャップのないようにすることができます。
また、予め弊社の得意とする加工方法で試作品から行うことにより、量産化した際の納期を具体的に提示することができるのも特徴です。
ステンレスの試作品加工を依頼。本生産との違い
ステンレス加工の試作品を切削会社に依頼する場合、注意してほしいのが「試作品の加工と本生産の加工は工程が異なる場合がある」ということです。そのため、試作品でうまくいっても本生産で精度が足りなかったり、規格にあてはめてみたら合わなかった、といったことも考えられます。
そういったトラブルを回避するためには、①試作品と本生産は同じ加工会社に依頼する、②試作品の段階で本生産を依頼するときの予算やロット数、納期の打ち合わせもしておく。
上記によって加工会社は本生産の予算とロットを想定した金属素材・工作機械・加工工程を用いて試作品加工に励むことができるので、本生産時とのギャップが最小限に済みます。
大阪のステンレス加工会社フィリールの強み
ステンレス加工会社のフィリールは中小の町工場ではありますが、短納期低予算を実現できる、大阪でも数少ない製造業と自負しております。
日本・ベトナム・中国の自社工場で調達から加工まで実施
ステンレス加工会社のフィリールでは、金属加工のうち切削に関しては日本とベトナムで行うことができます。ベトナムで加工をすることにより、若干の納期はかかりますが、その分加工コストを下げて安価な見積を提出することが可能です。また、表面処理は日本で行い、日本人技術者によって加工チェックも行いますので、品質にもご安心いただけます。
ステンレス加工の部品量産は中国が安い
一方でステンレス加工の中でも部品の量産や既製部品の大量の調達の場合は、フィリールの代表が取締役副社長を兼任している中国工場による仕入れを提案させていただく場合があります。中国工場は1万平方メートルの大規模生産工場となり、550台以上の工作機械を整備しています。
ステンレス加工会社のフィリールにお問合せください
ステンレスは難削材のため、精度を伴う切削に関しては、長年の技術や高度な工作機械、切削に適合する特殊工具が必要です。ステンレス加工会社のフィリールでは、それらすべてを揃えておりますので、複雑な加工及び小ロットから量産・数物にいたるまで受注が可能です。
納期に融通がきき、低コスト化を実現してくれるステンレス加工会社をお探しの企業は、是非フィリールまでご相談ください。