近年は金属加工を本生産・量産する際に必ずコストダウンが求められます。特に新型コロナ以降は金属素材や物流価格が押し上げられ、コロナ以前と比べると2~5割高騰しています。
しかし、素材インフレで悩んでいるのは製作所やサプライヤーも同様のため、なかなか大幅なコストダウンは難しいのが現状です。もし現状の予算から大きなコストダウンを実現したい場合は、試作加工時に製作所に相談するのがおすすめです。
そこで、今回は試作板金をメインに大阪で即見積り可能かつコストダウンの提案をしてくれる製作所を紹介します。
目次
金属の試作板金が本生産より費用が高くつく理由
試作板金とは本生産を前に試験的に機械加工して規格や性能をチェックする試験工程となります。本生産・量産を前提とした最初の加工工程となるため、ここで決めた図面によって量産時の単価が大きく変わってきます。
また、試作板金の単価が本生産よりも高くつく理由は簡単で、基本的に施策板金は材料の調達から加工費用まで含めて1個から十数個という小ロットの制作となり、製作所はほとんど利益が出ません。
「試作板金無料」と謳う製作所も時折見かけますが、これは「本生産の契約をしてくれれば試作板金は無料ですよ」という意味です。ただし、金属素材の材料原価や運搬コストなどは実費請求するのが普通です(でなければ単純に赤字になるため)。
金属の試作板金で求められるのは「短納期」
試作板金を製作所に依頼する際の業者選びのポイントとして「短納期で納品してくれる業者を探す」ことが大切です。試作板金は製品や部品を作る前段階となり、また一度で試作加工が終わることは滅多にありません。
通常は試作板金を何度も繰り返し、その度に図面も作り直して本生産に移りますので、試作板金時点では精度はもちろんのこと、何よりも加工スピード=短納期が製作所に求められます。
金属の試作板金の即日見積りに対応できる製作所を探す
短納期が可能か否かは契約前の交渉時に打ち合わせすることができますが、相見積もりをとった業者全てに同じような交渉をするのは効率的とは言えません。
そこでおすすめしたいのが「見積りのスピードが速い製作所を探す」ことです。製作所に見積もりを依頼する場合、担当者が簡単にヒアリングをして図面を確認したあとに見積りを出すため、通常は5~7日営業日かかります。
しかし、公式サイトの問い合わせフォームで図面を添付し、備考欄に具体的な依頼内容を書くことができれば、製作所によっては最短翌日に見積りを出すことも可能です。
昨今はネットの普及によって事務処理の効率化が進んでいますが、製作所によってはサイトの問い合わせ案件を疎かにして、問い合わせメール自体に気づかない担当者もいまだ多くいます。
大阪で金属の試作板金を探しているならフィリールへご相談を
大阪で金属試作板金を探している企業担当者は、フィリールにお問い合わせください。弊社フィリールは切削を専門とした製作所となりますが、多数の協力工場と提携して図面作成から板金・製缶・切削・溶接・表面処理まで一気通貫で金属加工を請け負っています。
試作板金に関しても図面の見直しを弊社で行い、大幅なコストダウンを提案することが可能です。板金以外の機械加工が発生するのであれば、全体の加工工程を見直して加工コストが安く済む方法を見つけることができます。
- もっと安い金属素材に変えることはできないかどうか
- 図面をシンプルにして機械加工の工程を簡素化できないか否か
- 高価な工作機械を使わないで加工できないかどうか
- 本当に必要な精度か否か=交差を厳しくすると加工単価が上がるため
などが具体的に検討するポイントとなります。
試作板金に使う金属素材の調達方法で他社と差別化を図る
試作板金に使う金属素材は需要の高いものであれば在庫で対応できますが、種類によっては在庫がなく調達の必要があるケースもあり、また本生産・量産時の仕入れコストも製作所は考えなければなりません。
冒頭でも触れましたが、新型コロナ以降は物流価格が高騰しており、さらに円安が追い打ちをかけて材料の調達費用が底上げしている背景があります。
メーカーに対して値上げした見積りを出せない製作所の中には廃業したところも少なくなく、いまだ解決策が見えない問題となります。
一方で弊社フィリールは金属生産国である中国から商社を介さず直接仕入れるルートがあるため、現在の状況においても安定した数量・価格で調達が可能となっており、メーカー担当者にもコストメリットを提供することができます。
まったく同じ図面・制作工程であっても製作所を変えるだけで見積り額が下がることもよくあるので、妥協せずに一度弊社にご相談下さい。
まとめ:金属の試作板金は最初の打ち合わせ(図面確認)が最重要
今回は金属の試作板金の見積り・コストダウン方法について解説しました。試作板金を製作所に依頼する際は、単に相見積もりで業者を比較するのではなく、短納期の可否や金属素材の調達方法などを踏まえ、本生産時のコストも打ち合わせをしたのち、最良の製作所に依頼してください。
「何から手を付けていいか分からない」という方は、まずは弊社フィリールにご相談ください。