近年は電子機器の近代化に伴い、部品の精密化が製造業に問われています。1つの部品の精度が低かったせいで、製品が機能しなかったり、最悪不具合を起こし壊れてしまうこともあります。
そして、部品の高精度化、精密化が最も問われる加工工程が「切削加工」となり、弊社フィリールは、この切削加工におけるプロフェッショナルとして、長年大阪で数多くの企業からご依頼をいただいております。
目次
毎年精密化が進む切削加工技術。今後は技術がない工場は淘汰される
ここ数年で金属加工業界にいて感じることは、「今後は工作機械やそれを扱う技術者には、さらなる製品の精密化が求められる」ということです。近年は電子機器などのIT産業だけではなく、自動車EV産業、宇宙産業、半導体産業、医療機器産業を中心に、これまで要求されなかった切削加工技術や精度を要求されるようになりました。
「うちは旋盤だけだから」
「複合加工機や5軸加工機といった高価な工作機械は置いていないよ」
「うちは老舗の町工場だから、精密加工はよそに依頼して」
上記のように、現代のニーズを追いかけようとしない、良くも悪くも“昔ながら”の町工場は、今後は次第に淘汰されていくことが予想されます。2000年代以前と比較すると、求められるもの、及びメーカーが求めるものがまるっきり変わっている印象を抱かずにはいられません。
精密さが要求される切削加工。たった1つの間違いが大きなトラブルを招く
切削加工は、図面起こしから完成に至るまでの数多くの工程の中でも、最も重要かつ精密さが問われる加工工程となります。同じ工作機械を設備していても、工場によって工具の経年劣化の度合いやCADの制作技術、工作機械の設置環境、室内温度にいたるまで異なります。
依頼する側からするとあまり気づかないかもしれませんが、実は工場によって技術者の知識や経験といったレベルは雲泥の差があります。工具の摩耗に気づかなかったり、加工に慣れていない金属素材を請け負ってしまったり、素材の特性を知らずに切削加工をして、原因不明の加工不良が発生してしまったりと、たった1つの間違いが取返しのつかないトラブルを招くことがよくあります。
どの工場も昨今は精密加工レベルが上がっているので、目に見える失敗はありませんが、数十分の1mm単位で精密さにかけているため、納品したあとに規格に合致しないことが分かった、なんていうことは実はよくあることです。
精密切削加工を業者に依頼する際に絶対に知りたい工場の基準
精密な切削加工を工場に依頼する際は、どこでもいいというわけではありません。基本的にマシニングセンタや複合加工機、5軸加工機といった最新の切削加工機に加えて、さらにそれを使いこなせる技術者が必要です。
では、精密な切削加工を業者に依頼する場合は、どのような点を考慮して工場探しをすればいいのでしょうか。
自社独自の海外調達ラインを持っている工場がおすすめの理由
上記でもご紹介したように、昨今はあらゆる業界の技術改革に伴い、金属素材も特殊な合金を使用するケースも増えてきました。しかし、残念ながら日本国内で調達できる種類と量はわずかで、基本は中国や南米から仕入れているのが現状です。
生産国に何もツテがない工場では、商社が仕入れて販売会社に卸しているものを買うことになるため、金属材料の価格は年々増加しています。また、新型コロナの影響で物流価格(輸送費)も高騰し、さらに材料の一部はいち早く経済を立て直したアメリカやイギリス、ドイツといった欧米各国に流れているのが現状です。
そのため、工場独自で海外から直接調達できているところでは、年間を通して安定した価格と調達を確保することができます。
精密切削加工を依頼する前に実績と試作品の有無の確認を
精密切削加工を工場に依頼する場合は、安心感を得たいがために、大手の大規模工場に依頼する企業担当者も多くいますね。大規模工場では精密切削加工を可能とする最新の工作機械を整備しているので、加工精度自体は問題ありません。
しかし、精密切削加工になれば、それだけコストがかかりますしので、大規模工場はドンブリ勘定で見積もりを作りがちです。また、地域の中における、いわゆる大手の工場は、技術者がなかなか育っていない現状も鑑みなければなりません。
まずは今回依頼する同程度の精密切削加工の実績を確認するとともに、必ず試作品から作ってもらうようにしましょう。試作品を依頼している段階でも、工場担当者と折衝する時間はたくさんあります。その過程で、当該工場が本当に信頼できる精密切削加工をしてくれるのか、目利きで推し量るといいでしょう。
精密な切削加工は大阪のフィリールへ
精密・高精度な切削加工は、どの製造業でも請け負えるものではありません。弊社フィリールは、大阪はもちろん、全国の企業と取引実績があり、これまで幾多の精密さが要求される、難易度の高い切削加工を請け負ってきました。切削において精密な加工を行うためには、高精度の工作機械、CNC、マシニングセンタ、複合加工機などが必要不可欠です。
そして、これらを自動制御をするためには、CADで部品・製品の完成予想を立体的かつ正確に図面におこし、1mmの狂いもなく数値を入力する必要があります。当然弊社のようなサプライヤーがこれだけの設備と技術に投資しているところは決して多いとは言えません。
精密加工の量産を可能にする工作機械を保有
弊社フィリールでは、精密切削加工の量産も積極的に請け負っています。弊社ではCNC、画像寸法測定器、マシニングセンタ、5軸加工機を揃えているので、プログラミングによって精密加工品の量産を可能としております。
フィリールでは1μm単位の精密切削加工もお手の物
フィリールでは中小大手のメーカー及び企業様に日ごろから引き合いをいただいており、場合によっては1μm単位の精密加工も請け負っています。金属材料次第ではありますが、さらに精密の1nmもご要望があれば承ることができます。
海外含めて3拠点!年間を通して安定価格&調達を実現
フィリールでは大阪本社工場をはじめ、中国に部品生産&調達工場、ベトナムに切削加工工場を有しております。大阪工場であれば日本人技術者が加工をしますし、納期も早いです。一方で納期を多少譲歩してもらえれば、ベトナム工場に切削します。もちろん1μm単位の精密加工も承ることができますし、何よりも価格が非常に割安です。ただし、切削する設計図や金属材料によっては精密さに欠ける可能性も出てきますので、その際は日本工場を提案させていただきます。
また、中国には部品調達&生産工場を据え置き、大方の材料はすべて調達することができますし、10万個単位のオーダーも可能です。また何よりも素材の仕入れ調達は、商社や販売店をかませることがないので、年間を通して安定した価格と供給をすることが可能です。昨今は新型コロナの影響で金属素材や輸送費が非常に高騰しているので、弊社フィリールは価格面にも強みを持つことができます。
弊社フィリールは、日本国内においても大阪のみならず全国対応をしておりますので、地域にとらわれることなく、精密切削加工のご相談をご希望の方は、一度弊社にお問合せください。