ネジといっても使用用途によって、その種類は数十と存在します。業務用であれば当製品のみに合わせる特殊ネジを加工オーダーすることもよくあります。そこで、ここでは切削によるネジの仕入れ・加工・オーダーを請け負うフィリール株式会社をご紹介します。小ロットから量産まで承ります。
目次
ネジ加工を依頼する前に。ネジの種類
ネジといっても、業界によって使用する種類はさまざまです。もし自社製品に使うネジを仕入れ・調達したい場合は、ネジの種類をまずは確認してください。
皿ネジ
一般的に使われている皿ネジ。頭の部分が平らになっているので、触っても盛り上がらないのが特徴。結合部分に凹凸を付けたくないときによく使います。
鍋ネジ
頭の部分が鍋上に丸くなっているネジを鍋ネジと呼びます。汎用性が高いため、家具家電をはじめ業務用機械、建築物などにも多く使用されています。
ドリルネジ/ドリルビス
主に鋼板で使われるドリルネジは、下部がネジ巻き状ではなくドリル状になっているのが特徴です。これによって鋼板に突き刺すことができ、さらにネジ部分を活かすことで奥深くへねじ込むことができます。
木ネジ
主に木材に使われる木ネジ。締結強度は他のネジと比べると劣るため、鋼板には使用せず木材に使うのが普通です。特徴は先端が尖っているのと、頭部から3分1が円筒状になっていること。木材同士を接合させる場合は釘もよく使いますが、釘よりも木ネジの方が締結強度が高いです。また、それでいてドライバーで簡単に引き抜くことができるため、近年は釘よりも木ネジの使用頻度が高い印象を受けます。
特殊ネジ
どのネジにも合致しない特殊なネジや、イタズラ防止ネジを指します。メーカーが独自の特殊ネジを開発するケースも増えてきており、弊社のような切削工場へ依頼するケースも多くなってきました。
多種多様な業務用ネジの加工オーダーはお任せください
上記で紹介したネジはいずれも一般的なもので、ホームセンターや通販でも買うことができます。しかし、業務用で使うネジは、一般の人が見たことのない形状であったり、とても大きなサイズのネジを使うケースもあり、そういった場合は弊社のような切削業者で1つひとつ作ることになります。
弊社フィリールでは複雑な形状のネジの加工を承ることができますので、他者で断られた案件なども是非ご相談ください。
ネジ加工のオーダーは転造と切削加工のどちらがおすすめ?
ネジ加工をオーダーする際は、一般的に転造と切削のいずれかの加工方法を選ぶことになります。転造は量産となるとコストは安いのですが、少量の場合は金型を作る分初期費用がかかります。また、業務用や特殊な設計のネジ加工をすることは難しく、その場合は切削加工を用いることになります。
一方で切削加工でオーダーする場合は、旋盤加工機が必要となります。旋盤加工機には汎用旋盤、NC旋盤、複合旋盤などがありますが、転造と異なり金型を作る必要がないため、少量のオーダーであれば転造よりも安く加工することができます。
複雑で特殊なネジを作る場合は複合旋盤を持っている業者にオーダーを
複合旋盤は旋盤だけではなくボール盤やリーマ加工も同時にすることができる高価な工作機械となります。切削物や工具が人の手に触れれば、それだけ精度が落ちますので、1台で複数の加工方法をこなせるマシニングセンタや複合旋盤を有している加工工場を探すのは、ネジの加工オーダーの前提条件となることを覚えておいてください。
ネジの加工・オーダーをする業者の選び方
ネジの加工・オーダーをする業者の選び方としては、上述したようにNC旋盤やマシニングセンタ、複合旋盤を所有していることは第一条件となります。また、量産の場合は金属素材の調達費用も掛かってきますので、鉄やステンレス、真鍮、アルミ、チタンといった、ネジの定番の金属素材を安く仕入れることができる業者を選びたいところです。
金属材料費は従来の1.5倍上に高騰している
新型コロナによる生産工場や港の人員不足、及び欧米の急速な経済回復に伴うコンテナ不足など複数の要因が起因して、2022年時点で金属素材の調達費用はコロナ前の1.5~3倍へと高騰しています。特に樹脂素材の中には、大手販売商社であっても次回入荷の目途が立っていない種類も多く、全国で材料費が急騰しています。そのため、在庫不足や欠品に陥らない海外調達ルートをしっかりと確保している業者にネジのオーダーをするのがおすすめとなります。
ネジ加工のオーダーはフィリールへ。1個から10万個の量産が可能
フィリールではネジに使う金属素材を日本、中国、韓国から仕入れており、切削加工を日本、ベトナムの自社工場で行います。さらに1万個や10万個単位のネジ部品の生産に関しては、中国に大規模工場を有しているため、そちらで承ることが可能です。
複合旋盤やマシニングセンタをはじめ、ネジ加工に必要な工作機械と技術者を整備しているので、是非ご要望の際は、お声掛けください。