今回は材質ステンレス(SUS304・SUS316)の旋盤加工をご紹介したいと思います。大物旋盤加工品・自動機による小径量産加工品につきましては日本国内で加工する方が良いケースが多い、コスト面に関しましては大物旋盤加工品は船便で送る等の選択をし尚且つ数量もまとまっていない場合は、輸送費のコストの圧迫が有る為。自動機(スイス型)等の小径量産加工品に関しましては、海外での加工会社が非常に少ない傾向が見受けられます。
鉄系の丸材は磨き材が無い⁉
基本的に黒皮付きの鋼材で加工することが多いので、磨き材に両端タップ加工や磨き材を使用したシャフト(長尺)の加工は日本の加工会社を選択する事がコスト的にもベストだと思います。年間に何十万本といった量産であれば船便にて日本から材料を送る事や、海外の日系の鋼材メーカー様に委託し材料を確保する事も可能です。
ステンレス切削(SUS304)旋盤加工『ベトナムにて製作』
上記写真の製作事例は、弊社ベトナム工場にて製作をおこないました。内径はボーリング加工後内径ネジの加工をしており、マシニング加工にてトップの穴明けをし完了となります。守口工場で最終検査も行いますのでご安心ください。写真を確認して頂きますと機械加工切削目、穴加工後のC面(面取り)と美観問題なくお客様へ納品させて頂きました。ベトナムには日本の材料メーカー様の進出もあり、材料も安心して購入できます。
ステンレス切削(SUS304)旋盤加工『中国にて製作』
上記写真の製作事例は、中国の協力企業様にて製作をして頂きました。内径が薄肉加工に加え全周に割り加工が有る為、歪みを考えながら機械加工を行わないといけない難易度の高い精密部品加工でしたが長年取引のある中国の協力企業様では、問題なく加工をして頂きネジのはめ合いも問題有りませんでした。バリ取りをするだけで時間を費やす品物なので日本で加工するとコストが上がってしまいますが、海外製作・海外調達をすることによってコストメリットも感じられる品物と考えます。
ステンレス切削(SUS304)旋盤加工『韓国にて製作』
上記写真の製作事例は、韓国の協力企業様にて製作をして頂きました。内外径にネジ加工・端面溝加工が有り簡単に見えますが、掴み変えをし加工工程が多い精密部品加工となっております。バリ取りも機械で除去している為、手触り・美観がとても良い品物で量産品での機械加工部品でのご依頼で頂きました。
ベトナム・中国・韓国で仕入れを行うのか?
精密部品加工を行うにあたり会社様によって、得意な加工品の違いやキャパ量と様々な理由で選定しております。当社ではベトナム・中国・韓国と協力企業様に出向き、ヒアリングや工場見学をさせて頂いており現在取引をして頂いています企業様は全て会社訪問し日々情報交換し、お互いにとって成長できる企業様との連携をしております。ステンレス旋盤加工(SUS304・SUS316)の精密切削加工品でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。