金属加工に置ける重要な工程の「切削加工」。あらゆる金属素材を削ること工程となりますが、使う工作機械は主に「旋盤」と「フライス」の2つとなります。これから金属の部品やパーツ、製品を製造業に依頼しようと検討している企業は、是非旋盤とフライスの2通りの加工ができる業者を選んでみて下さい。
旋盤とフライスの金属加工の相違点
まず基礎的なことですが、そもそも旋盤とフライスは金属加工のどういった点が違うのでしょうか。旋盤とフライスは共に金属を「削る」という点においては同じです。ただし、金属の削り方に違いがあります。簡単に言えば、旋盤は削る素材自体が高速で回転し、固定した刃物に徐々に近づけて、衝突した部分が削られていく仕組みとなります。
一方、フライスはその逆。ドリル状の刃物が高速で回転し、素材に向かって突き進んでいきます。どちらも似たような性質ですし、ものによっては旋盤とフライスのどちらでも加工できるものも多いです。ただし、上記の性質から、フライスは丸みを帯びたものを削ろうとすると、ドリルが外に逃げてしまい、精度が低くなることがありますので、一般的には平たい金属を削る際に用います。
高い精度の旋盤・フライス加工を製造業に依頼する場合のポイント
基本的にほとんどの切削を主業務とする金属加工の製造業は、旋盤とフライスの双方の工作機械を整備しています。1つの部品や製品を図面通りに製作するさい、やはりどうしても旋盤だけ、あるいはフライス加工だけでは賄えないことが多々あるからです。そのため、工場の中には「フライス専門」、「旋盤の専門」と謳う製造業もいまだ少なくありませんが、その場合は旋盤が必要となる場合は外注に出さなければなりませんので見積もりが高くつきます。
「いや、旋盤専門ではありますが、フライスの工作機械もあります!」と言う業者の多くは、旋盤は数台取りそろえているけれど、フライスは1台で、しかも古い型、というケースが非常に多いです。
フィリールは全自動のNC旋盤ととフライスで加工します
昨今はNC旋盤やNCフライス、マニシングセンタといった数値で制御する工作機械が普通となってきました。これらは数値で座標を入力するので、手動よりも精度が高く、また同じ座標で切削することによって量産することができます。ただし、技術者の中では苦手な人も多いパソコンによるプログラミングが必要となりますので、年配の技術者のみが在籍している製造業では導入が困難を強いられます。
大阪に本社を置くフィリールは旋盤とフライス双方のNCを使い、さらに工具の自動交換が可能のフライスのマニシングセンタも導入しています。切削であればほぼすべての加工を外注に出すことなく、自社で加工が可能となるので、短納期、低予算でご提案することができます。切削をご希望の方は、是非一度フィリールにご相談ください。