一昔前までは、町工場といえば汎用フライスや旋盤で当たり前のように手動でメモリを合わせて切削を行っておりました。しかし、昨今は電子部品の高精度化が年々進んでいるため、汎用の工作機械ではナノ単位の精密さに対応できなくなってしまいました。そこで登場するのが「NC」です。CNC旋盤、CNCフライスといった工作機械を導入することによって、これまでのアナログの切削加工から、デジタルに移行することとなり、極小の部品や高精度が求められる製品の制作も可能となりました。
NC旋盤やNCフライスは、予めCADで図面を作成して、数値をインプットすることによって、コンピューターが図面に基づいて自動で切削をしてくれます。このNCの強みは、単に技術者の手間が省けるというだけではありません。基本的に精密さが失われる条件として、「人の手が加わる」ことが挙げられます。工具を交換したり、旋盤やフライス盤、切削する素材を動かしたりすると、目に見えない誤差が生じてしまいます。一方でNCは数値制御されているため、事前の図面のインプットや工具の選定などの準備は必要なものの、それ以上に人の手が加わることはありません。また、データを上書きするまでは同じ数値を使うことで量産が容易くできる魅力があります。さらに、昨今は複数の工具を自動で取り換えて切削加工ができるマシニングセンタや、一度の加工で多面切削ができる5軸加工機も大分普及してきました。
弊社フィリールではNC、マシニングセンタ、5軸加工機とすべての最新設備を用意しているため、あらゆる金属の切削加工に対応できます。
NCの切削加工で大幅なコストダウンを提案できます
弊社フィリールでは、NC工作機を使った切削加工において、お客様に大幅なコストダウン化をご提案させていただくことができます。図面を見直すことによって工程を少なくし、設計を簡素化することによって手間と時間を減らし、その分をコストダウンに回すことができます。NC工作機の切削加工によって量産にも対応できますので、まとまった金属素材の仕入れによって単価を下げることも可能です。
ベトナム工場で切削加工も可。最新のNC工作機を設備しております
弊社フィリールは大阪に本社を置きますが、NCを使った切削加工は海外工場であるベトナムでも可能。ベトナムと日本は物理的にも距離が近く、また人件費が安くなる分、コストダウン化することが可能です。弊社ではベトナム工場でも最新の日本メーカーのNC工作機を設備しており、さらに完成品は日本の大阪工場に持ち込んだのち、日本人技術者がしっかりと加工チェックを行い、もし修正があるようならば、大阪工場で切削加工をし直すことができます。