機械加工といっても、マニシングセンタやフライス、研磨など、様々な加工種類がありますが、いずれも問われるのが「精度」となります。企業が製品を作るにあたって、製造業に求める誤差はμmレベルとなります。ハイスペックな工作機械を使うだけではなく、ベテラン技術者の経験や日ごろのメンテナンスなども重要となります。そこで、今回は機械加工における良質な業者の見抜き方をご紹介します。
全国140万件以上の企業情報を掲載するBaseconnect調べでも、大阪に点在する機械加工業は200社に上ります。機会加工とは金属や樹脂の切削、研磨、旋盤などを工作機械を用いて行う加工方法となり、機械加工技術はまさに日進月歩。メーカーや販売業者がこのような製造業に機械加工を依頼する場合、数百社の中からどのような目利きを持ってして良質な業者を得ればいいのでしょうか。
機械加工で最重要となる「精度」
企業が機械加工を業者に依頼する上で、最も重要視しなければならないのが「精度」です。一般人のDIYや家具を作るのとはわけが異なり、半導体製造装置や航空、自動車産業などで使われる部品は、いずれも「µm(0.001mm)」単位の精度を追い求める必要があります。常に高精度の製品を加工制作するためには、「ベテランかつ真面目な技術者」と「ハイスペックの工作機械」が必要となります。
高い精度を維持できる機械加工業者とは
例えば最新の数千万円する工作機械を導入したとしても、技術者の経験が浅いのであれば、どの工具や素材を使えばいいのか、また、工作機械の特有のクセなどを見抜くことができません。また、ベテランだからといった怠惰であれば、工作機械のメンテナンスを怠っており、徐々に誤差が生じ始めます。高価な工作機械は自動で工具を取り換えることができたり、5軸加工のように一度であらゆる角度で切削することができるため、人の手がつく工程が減る分高い精度を維持することができます。その一方で、機械任せにしていると、確実に誤差がではじめ、量産品や半導体製造装置の部品といった機械加工で大きなトラブルを経験することになるでしょう。
製造業の実績と得意な機械加工、そして工作機械を目利きして
機械加工の良質な製造業社を探し当てるポイントとしては、①実績、②得意な機械加工分野、③工作機械の質を基準にして検討してみてください。工作機械は当該製造業のホームページに掲載されているものですし、実績や得意分野は直接担当者に聞くことができます。中には規格に合わない製品を納品しておいて、再加工には追加費用がかかるといってくる業者もあるようなので、契約時に交わす書面に関しても、しっかりと吟味するようにしましょう。