金属を切断する方法は幾つかありますが、その中でも最も綺麗に精巧に切断できるのがワイヤー加工です。ワイヤーカット加工と呼ばれる金属加工の1種ですが、難削材と呼ばれる硬度の高い金属素材であっても、導電性(電気が通る)があれば高精度に切断することができます。弊社フィリールは切削を生業とする大阪の製造業ですが、ワイヤー加工の依頼も昨今は多くなってきており、量産品含めてロット受注をしております。
ワイヤー加工に適している金属素材
実はワイヤー加工に適している素材というのは、導電性のあるあらゆる金属となります。ワイヤー加工は糸鋸のような細い線を用いて電流を流し、水や油で満たされた加工槽の中で金属の切断を行います。ただしのこぎりのように直接素材に触れてギコギコするわけではなく、1000~7000度という超高熱を近づけることによって触れずに金属を切断します。そのため、金属は電気が通ることが条件となりますが、その条件さえクリアできれば、基本は素材を選ぶことなくすべての金属を切断できます。
量産に不向きなワイヤー加工。フィリールでは積極的に請け負っております
一般的にワイヤー加工は量産には不向きと言われています。その理由は、上述したように熱で徐々に金属を切断していくので、どうしても加工のスピードが遅いからです。ただし、ワイヤー加工で使われる製品は家電製品から大型装置の部品、半導体製造装置のパーツ、車産業、航空産業とさまざまです。そのため、誤差0.005mm以下の高精度の切断を要求する企業・メーカーも多くいらっしゃいます。フィリールでは、そういったお客様のご要望を叶えるため、ワイヤー加工にも注力して、積極的に量産を請け負っております。
予算と納期のバランスを考慮して、最善の提案をさせていただきます
ワイヤー加工は時間がかかる分、物理的な問題として納期の遅延が考えられます。弊社では自社だけではなく協力工場への外注、及び自社工場を有するベトナムでもワイヤー加工をすることができるので、他社と差別化できる納期及び予算をご提示することができます。もともとワイヤー加工は他の加工工程と比べて安価な料金で請け負うことができるので、他の加工と併せた一気通貫での量産のご依頼をいただければ、お客様の予算の範囲内で承ることができるのがほとんどです。まずはフィリールにご相談ください。