「溶接」という言葉を聞くと、「物を熱で一時的に溶かしてAとBを結合させ、冷やして固める」加工方法を想像する人が多いかと思いますが、実はほとんど正解です。
しかし、溶接といってもその種類や方法は合わせて60種以上と言われています。溶接自体は比較的簡単に接合できるのですが、母材と溶接する素材には相性があり、これを間違えると強度と耐久性が大きく失われてしまうこともあり、技術者の腕の見せ所ともなります。
金属の溶接加工は多くの製作所で受注できるものの、他の加工工程と併せて依頼するのがおすすめです。フィリールでは溶接を含むあらゆる金属加工の一元管理を承っています。
溶接を含む金属加工製作所を探している企業担当者は一度フィリールにお問合せください。お急ぎの方の持ち込みも歓迎しております。
目次
フィリールでは金属の製缶・溶接加工に実績があります
溶接は金属加工工程の一種で、弊社フィリールでは製缶品で使う場面が最も多く、切断、抜き、曲げ、溶接、塗装までを一貫して請け負い、完成品を納品させていただいております。フィリールでは製缶品の依頼が多いので、溶接加工にも多数の実績と自信があります。
溶接加工も技術者のスキルが重要視される
溶接は大きく分けて融接、圧接、ろう接の3つがあります。みなさんが想像されている溶接は、斜光マスクをを付けてバチバチと強いひかりと熱を放っている風景ではないでしょうか。こちらは最も一般的な溶接方法でアーク溶接と呼ばれており、融接と呼ばれる部類となります。技術者によって強度が大きく変わるのが特徴で、母材によって溶接する溶接棒の種類を変える判断が必要となります。
圧接はガスや摩擦など定番となる加工方法が5種類から6種類ほどありますが、いずれも一長一短があります。素材による最適な圧接方法があるのはもちろん、ガス圧接のように天候に左右される溶接も存在します。
ろう接は別の素材を結合に用い、一般の人にも知られているのは「はんだ付け」です。はんだとは基盤で使われている銀色の合金で、鉛とすずで合成されています。しかし、実際製造業ではアルミや真鍮、銀など融点が高い素材を使うことが多くあります。
溶接は60種以上ある加工技術の中から最適な方法を選ぶ必要がありますので、製造業を選ぶ際は、実績やベテラン技術者の有無も考慮しなければなりません。
金属の溶接加工でありがちのトラブル・不良
金属の溶接加工において、ありがちの不良や技術トラブルは下記のようなものとなります。いずれも溶接加工に真摯に向き合うことによって対策をすることができるものとなります。
【歪み】
溶接は高熱で2つの素材をくっつけます。母材は高熱が加わると膨張し、さらに冷やすと固まってしまい、それが溶接加工後に「そり」が生まれる原因となります。そのそりを最小限に抑えることが製造業の腕の見せ所となります。
【ひずみ取り】
上述した歪みはどうしても起きてしまうのですが、その歪みをとる作業を「ひずみ取り」と呼びます。一般的にはハンマーやプレスで加工修正をしますが、このひずみ取りはずさんにやると跡が残ってしまいます。高品質・高精度を謳う製造業はひずみ取りの跡がありません。
【アンダーカット】
溶接加工時に熱が高すぎたり、溶接速度が速すぎたときに発生する止端の溝です。
【ブローホール】
溶接したあとに金属の内部に気泡のような空洞化ができてしまう不良となります。溶接したあとに金属が状態変化を起こしたことが原因ですが、技術者の知識と経験や、日ごろ使う金属素材の徹底管理で防ぐことができます。
高品質・高精度の金属の溶接加工とは
高品質・高精度の金属の溶接加工を成功させるためには、溶接加工を行う技術者が金属素材の性質や溶接時の工具・工作機械の特性をよく理解していることが大前提となります。
それ以外にも溶接加工だけを見るのではなく、当該製品がどのような目的で使われるのかを知り、依頼主の目的に沿った精度と誤差を実現し、見た目(外観)も重要視する工場が優秀な製造業ということができるでしょう。
大阪本社にあるフィリール。持ち込みも大歓迎です
フィリールは大阪の守口市に本社事務所を置く金属加工業者で、本社工場もここに位置しており、日本人技術者が加工に当たっております。そのため、大阪近郊に所在を置く企業様であれば、直接事務所まで足を運んでいただき、商談及びお打ち合わせをすることも可能です。もちろん遠方もしくはご多忙の場合は、弊社ホームページから問合せをいただければ、迅速に対応させていただきます。
フィリールでは金属の溶接含むすべての加工工程の一元管理が可能
金属の溶接加工を依頼する企業は、通常溶接だけではなく、切削や塗装・メッキ処理なども必要となります。しかし、企業担当者の中には溶接・製缶は専門工場に持ち込んで、それ以外の加工工程は他社に依頼する人が多いですが、実はこれには見えない労務コストが多大にかかります。
数十枚の図面を何度も見直し、各製作所に持ち込んで見積り交渉するのは至難ですし、納期の遅延だけではなく品質の管理もしなければなりません。
フィリールにご依頼いただければ、溶接や切削はもちろん、図面の見直し・再作成やその他の金属加工工程も一貫して管理させていただくことができます。納期管理・品質管理もお任せいただけるので、調達担当者の労務コストの大きな削減に繫げるご提案ができます。
海外拠点もあるため、低予算、量産も可能
弊社フィリールはベトナム工場も操業しております。そのため、通常ではご提示できないような低コストでのお見積りをご提案することができます。
技術力は日本人技術者に勝るものではありませんが、最新の加工設備と、納品前の最終チェックを日本の本社工場で日本人技術者によって行うことによって、海外工場のデメリットをカバーしております。
是非、まずはお問い合わせください。