板金加工は切断や穴あけ、レーザーといった加工をおよそ3mmほどの厚さの板金に施します。素材はステンレスやアルミが多いですが、鉄や銅も請け負うことができます。
一般的には板金といえば車のへこみ修理という認識がありますが、このように板金は複数の加工機によってあらゆる形状に加工することができるので、弊社フィリールで請け負う板金加工も建築機械や産業機械、FA装置、製造機装置など他業種に富んでいます。
目次
板金加工とは?
板金加工とは薄い鉄板を曲げ、切断、穴あけなどをして図面に則した形状に仕上げる加工を指します。一般の人からすると板金と言えば自動車のへこみを修正するイメージかもしれませんが、産業分野において板金加工は切削と並んでなくてはならない加工工程の1つとなり、あらゆる業界で高い需要を誇ります。
板金加工とプレス加工の違い
誤解している人も多いのが「板金加工とプレス加工」です。同意義に捉えている人もいるようですが、プレス加工は金型に沿って加工するので板金加工よりも量産に向いているのが特徴です。ただし、射出成形の数倍の初期投資費用が掛かるため、製作所側も受注には慎重ですし、家電や自動車のように何世代にわたって使い続けるような数量でなければ、コスト高になってしまうこともあります。
そのため、小ロットから比較的少数の量産ではプレス加工ではなく板金加工が採用されることがほとんどです。
板金加工のデメリット
板金加工を製作所に依頼する場合は、その他の切削や溶接、表面処理なども併せて依頼したいところですが、ネットで見てみるとほとんどが「板金専門業者」、「アルミ専門の板金製作所」といった製作所です。
板金加工は切削と異なりどれも大型の工作機械の導入が必要となり、比較的規模の大きい工場であれば10台以上の工作機械を整備しているところもありますが、それでも切削加工機まで設備投資するところはほとんどありません。
そのため、一般的には板金加工は板金の専門業者に依頼し、それ以外の加工は切削加工業者に依頼するのが通常となります。
板金加工は量産にも向いていない
あくまでもプレス加工と比較すると、という意味ですが、板金加工は大きな鉄板を工作機械にあてがい調整するなど人手が必要となります。そのため自動化が難しく、1日で加工できる数量がどうしても限られてしまいます。そのため、加工数量と納期は非常にデリケートな関係となるため、製作所側と詳細な打ち合わせが求められます。
板金加工業者を大阪で選ぶ注意点
板金加工はフライス加工機やレーザー加工機、プレス加工機など複数の加工機を併用して加工を施しますが、歪みや曲げの具合、角度といった加工チェックは人の目で確認しなければなりませんので、ベテランの技術者が工場に常駐していなければなりません。
「機械で加工するんだから精密じゃないの?」と思われるかもしれませんが、板金は非常に薄い板素材に穴をあけたり曲げたり溶接したりするため、例え機械を使っても歪みの修正が必要となることが多々あります。
加工機だけに頼っていると、こういった誤差の修正がされないため、実際装置にあてがうさいに不具合が生じることがあります。加工の修正は職人の手によって行われるので、技術者のレベルによって板金の精度が左右するといっても過言ではありません。
大阪には板金加工業者が数多くがあるが選定には吟味が必要
大阪を中心とした関西圏でも板金加工を専門に請け負っている製作所は数多く存在します。しかし、昨今は維持費の少ない海外に工場を移したり、人件費の削減と併せて事業規模を縮小している製作所も多くなりました。
特に新型コロナ以降はこれまで安定した経営をしていた小規模事業者を中心に廃業数が増加傾向にあります。理由としては、「取引先の経営不振で事業転換をした」、「過度な値切り交渉をされて断るしかなかった」、「大規模製作所に案件をとられた」などが挙げられます。
安さに自信あり!大阪で板金業者を探しているならフィリールへ
もし大阪で板金加工ができる製造業社を探してるならば、是非弊社フィリールにご相談ください。フィリールは海外にも拠点を持つため、低コスト及び短納期・量産も可能となります。
すべての金属加工工程を一元管理・一括受注が可能
弊社フィリールの強みは「すべての金属加工工程を一元管理・一括受注が可能」な点にあります。板金は弊社ではなく提携工場に委託することになりますが、品質管理・納期管理は弊社で責任をもっておこないますし、それ以外の加工工程も一元管理が可能です。
メーカー担当者の中には、十数枚の図面を携え、それぞれ加工工程別に専門業者を探して折衝・見積・契約・管理をしている人も見受けられますが、それでは正確な品質・納期管理は困難ですし、多大な非生産性の時間を生んでしまいます。
フィリールは板金加工でも量産が可能
弊社フィリールでは数多くの製作所と協力しているほか、ベトナムに自社工場を設立。さらに中国には1万平方メートルに及ぶ大規模生産工場の取締役副社長を兼任。板金を含むあらゆる加工工程の量産が可能となります。
近年は板金をはじめ金属加工製作所の多くが見積り価格の値上げをしている現状ですが、その理由が「新型コロナ以降の需給のバランスの乱れ」、「アルミやステンレスなど金属の仕入れ価格の高騰」、「歴史的な円安」が挙げられます。これらすべてが素材の調達価格・見積り価格を押し上げる要因となっているため、大手製作所であっても2割以上値上げしている現状があります。
弊社ではベトナム・中国・韓国などから商社を介さずに直接素材を調達しているので、他の板金工場では出せない見積り提案が可能です。
最初のお問合せ時に納期とご予算をお伝えいただければ、大阪本社の工場もしくは海外工場のどちらで加工を引き受けるかを決め、お客様のご要望通りに納品させていただきます。