金属加工の最終工程の1つである「研磨加工」。
切削や表面処理と比較すると、金属の研磨加工を積極的に請け負っている業者はそれほどいませんし、また数も多くありません。大阪に拠点を置く弊社フィリールは、切削を生業とする製造業ですが、一気通貫をモットーに研磨加工も受注しております。
正確な金属研磨加工をしなければ、せっかくの高度な切削も精度が低下して意味をなさなくなりますし、最悪規格に合わなくなることもあります。
これから切削の依頼を検討している企業担当者の方は、金属の研磨加工を含めて信頼できる業者を探してください。
目次
金属の研磨加工の重要性
金属の研磨加工は切削をしたのちの最終工程となり、表面を滑らかにするだけではなく、マイクロメートル単位での精度の調整を行うことが目的となります。
経年劣化した金属研磨加工機を使っていたり、加工の手順をおろそかにしていると、高精度の切削も意味をなさなくなります。
しかし、ネットで検索をしても金属の研磨加工を積極的に請け負っている製造業を見つけるのは困難です。
金属の研磨加工の難易度
金属の研磨加工は下地、ならし、つや出し、鏡面仕上げの4つの工程からなります。
切削した製品の仕上げ・後処理として軽く見られがちですが、ほぼすべての製品・部品に対して金属研磨加工を行いますので、切削と同様に精度が求められる重要な加工となります。
金属の研磨加工の種類
金属の研磨加工の方法は幾つか種類があり、適材適所で加工工場が最適な研磨方法を選びます。
砥石研磨
昔から金属の研磨加工に使われている研磨方法。身近なところでは、砥石を使って包丁を研磨しますね。
業務用では専用の研磨加工機を使用します。平面、円筒、内面などあらゆる研磨ができる一方で、使用する砥石についての深い知識が必要となります。
研磨布紙加工
いわゆるサンドペーパー。紙やすりです。業務用になると研磨加工機に帯状のサンドペーパーを設置して自動でやすりをかけます。
番号によって粗さが異なり、使いこなせればミクロン単位まで調節することができますが、やはりこちらも研磨布に関する深い知識が求められます。
ラッピング研磨
ラップ台と呼ばれる自動回転する円盤で加工物を研磨する方法です。
最終仕上げに使われ、最後の微調整に適した研磨となりますが、研磨剤の配合が難しいのと、作業能率が低いので、大きな調整には不向きとなります。
テープ研磨
ベルトコンベアのように自動で回転するテープに砥粒に塗布して加工物を研磨する技術。
研磨加工機によっては非常に大きなサイズまで対応することができます。
使い勝手もよく自動化できるため捗る魅力はある一方で、他の研磨加工と比較して圧力をかけられないため、使うタイミングを見定めなければなりません。
バフ研磨
麻や綿、ウールといった柔らかい素材を高速回転させ、研磨したい加工物を押し当てます。
金属素材は主にステンレスで、鏡のような光沢を持つ製品に仕上げたい場合に選ぶ研磨方法です。
ただし、バフ研磨は技術者が直接加工物を持って押し当てるので、研磨加工をする人によって品質に差が出てしまいます。
バレル研磨
六角の容器の中に加工物や研磨剤、研磨石などを投入して、自動回転させます。
小さな部品・パーツの場合は一度に大量の数を研磨できるので、量産依頼を請ける際に大活躍します。
常に同一の品質を目指すことができ、また、研磨具合も調整できる魅力がある一方、形状によっては研磨石が届かなく研磨が不十分な場合があったり、大きなサイズの加工物は物理的に容器の中に入らない欠点があります。
電解研磨
電気と金属の化学反応を利用して研磨する技術で、ステンレス、チタン、アルミ、銅などが対象となる金属素材です。
通電性のある金属を溶液に入れることで高精度の研磨が可能となります。
溶液の入っている槽に加工物を投入するため、槽が大きければ一度に1000個、1万個といった大量の研磨が加工ですが、コストがかかるのと、電解研磨加工機を有している工場がそれほど多くない点もデメリットです。
金属の研磨加工の業者の選び方
金属の研磨加工は基本的に切削をする工場が行いますが、必要に応じて専門の研磨工場に依頼します。
大阪にある小さな町工場の場合は研磨加工の工作機械を持っていないこともあるので、その際は表面処理と一緒に提携先に外注に出すケースが多い印象です。
金属の研磨加工を依頼するにあたっての業者の選び方は幾つかありますが、その中でも必ず押さえてほしいのが「NCを整備している業者に依頼」することです。
近年は切削加工における精度が飛躍し、さらに新しい金属や合金も増えてきました。
そのため、従来のように人の手が重要視される研磨加工では、切削で加工した精度を維持することが困難になっています。
切削でNC旋盤があるように、金属の研磨加工においてもNC複合研磨機やNC平面研削盤といった工作機械がありますので、これらに設備投資をしている工場であることが今では必要不可欠な要素となります。
大阪で金属の研磨加工を探している担当者は是非お問合せください
製造業のフィリールは切削を専門とする大阪の金属加工業者です。
図面作成から弊社で行い、切削だけではなく研磨や表面処理まですべてを一貫して請け負うことができる工場は、ものづくり都市の大阪であってもそれほど多くはありません。
金属の研磨加工は切削と同様に大型の工作機械を使いますので、金属の研磨加工に精通した高度な専門知識が求められます。
弊社では研磨加工や表面処理で寸法公差をオーバーしないよう、細心の注意を払って加工します。
高度な研磨処理まで含めた金属加工をご依頼される企業の方は、一度大阪のフィリールにご相談ください。もちろん大阪以外、全国からご依頼いただけます。