フライス加工は切削の中でも高精度が出にくいと言われている加工でもあります。仮に最新の工作機械に設備投資しても、フライス加工や素材に関して深い知識と経験がない場合、微妙な誤差が出てしまうことがよくあります。昨今は旋盤だろうとフライスだろうとNCが普通となりましたが、数値制御ができるからと高を括って量産を続けていると、いつの間にか不良率が上がってしまっている、なんてことにもなりかねません。高い精度のフライス加工を製造業社に依頼する場合は、工作機械だけではなく、どのような経験と知識を持つ技術者が在籍しているかを確かめるのも重要なポイントとなります。
フライス加工で高精度が出ない場合
フライス加工は工具を回転させて素材を削る切削工程です。ドリルのように穴を開けたり、工具の側面を使って金属を削り、模様を描くように図面通りの加工を行うことができます。しかし、フライス加工はその性質上、平面で工作を行い、直角、直線上で動くことに適しています。一方で、金属素材が丸みを帯びていたり、切削する基準面に凹凸や傾斜がある場合、フライス加工は途端に苦手となり、5軸マニシングセンタが必要となったりと、工程が増えて結果的に依頼主様にとってのコストアップにつながってしまうこともあります。また、それだけではなく精度に誤差が出てしまうこともあります。
フライス加工で精度を上げるコツ。不良率を下げてコストダウンも
フライス加工で精度を上げるポイントとして重要なのは、上記のような傾斜や丸みを作らず、可能な限りシンプルな切削に徹することです。そのためには、最初の設計図の段階で製造業側の担当者としっかりと話し合うことが大切となります。工数を最小に抑えて、切削しやすい素材を検討し、シンプルな図面を作ることができれば、10umの高精度加工も可能ですし、コストダウンの交渉もできるようになるでしょう。
フィリールでは高精度のフライス加工を承ります
しかし、昨今は製品の精密化と小型化が進み、最新のフライス盤やNCフライスであっても、メンテナンスや工具の選定を怠ってしまうと、不良率がぐっと上がってしまうだけではなく、数百万円とするNCフライスの寿命も短くなってしまいます。結局はフライス加工も技術者の腕が必要となることは間違いありません。
弊社フィリールでは、ベテランのフライス加工の技術者がおりますので、高精度のフライス加工及び量産が可能となります。高い品質の切削を求められているメーカー担当者様は、是非一度フィリールにご相談ください。