一見すると簡単と思われる金属カット及び切断。ホームセンターでのこぎりを買ってきて自前でやる人もいますが、精度を求めたり、カットが難しい金属素材の場合は、自力ではできませんので持ち込みができる町工場を探すことになります。そこで、今回は大阪で金属切断及びカットを気軽に請け負ってくれる持ち込み可能の業者や、持ち込み依頼をする際の注意点などをご紹介します。
目次
大阪で金属の切断・カットの持ち込み依頼をする際の注意点
大阪で金属カット及び切断の持ち込み依頼をしたい場合、そのほとんどは小ロットもしくは1個単位でのカットを希望していることかと思います。しかし、1~少量の金属カットのみの場合は、1個単価で数百円程度なので工場としては時間が取られるだけ。「うちはロットしかやらないよ」と断る工場も普通にあります。
そのため、事前調査なしであてもなく町工場を歩いてお願いする場合は、複数回って1件金属カット・切断をしてくれる工場があるかも、くらいに思っていた方がいいでしょう。
大阪で金属カット・切断を持ち込み依頼したい場合、図面は必要?
基本的に単純な金属カット及び切断のみの場合は図面は必要ありません。しかし、多少の工程を挟んだり、ある程度の精度が必要となる場合はポンチ絵でもあった方がいいです。また、金属カットといっても金属の大きさや厚み、金属素材の種類によっても料金は変わってきますので、加工後にトラブルがないように、どんな少量であってもしっかりと見積もりを取るようにしましょう。
金属カットの種類とは。個人では困難な理由
金属カットを学生や週末大工のDIYでやろうとすると、実際はなかなか困難となります。昨今はホームセンターに行けば驚くほど多彩な工具を手に入れることができますので、簡単な金属カットだけであれば、個人でも対応は可能です。ただし、鉄などの切断にはグラインダーや高速切断機、チップソーなどが必要となり、いずれも騒音が大きいですし、チタンなど発火しやすい金属素材は、知識と経験がある技術者が立ち会わないと、火災の危険性もあります。個人では希望する金属素材の購入からして難しいので、単純な金属カットと言えども、近くの工場に持ち込むのが無難と言えます。
金属カット・切断以外の切削加工もすべて依頼するのが低コスト化の秘訣
金属カット・切断だけで製品が完成することはありませんね。他にも板金製缶、切削、塗装なといった加工が必要となってくるはずです。 基本的に切削工場というのは、一つの工程だけではなかなか儲からなく、図面から切削もしくは表面処理まではすべての工程を引き受けたいと考えています。
もちろん自社の工作機にない加工が必要となる場合は、提携工場に依頼することになりますが、それを合わせて見積もりを作った方が、工場としては利益になりますし、依頼者側としてもトータルで安くなることがほとんどです。
定番の金属カット・切断の種類
金属カット・切断といえば、ガスバーナーで焼き切ったり、丸い電のこのようなもので火花を散らしながら切断するイメージがあるかもしれませんね。 確かにその通りですが、工業用部品の場合は、複雑な形状を切断したり、精度が求められることが一般的のため、上記以外の切断方法を用いて金属カットをするのが普通となります。
レーザー切断
非常に高価な工作機械なので所有している工場を近場で見つけるのも一苦労かもしれません。切断スピードが遅いのがネックですが、非常に高い精度で思い通りの切断が可能となります。厚みは30mm程度が限界で、プラズマ切断と比べると半分以下となりますが、断面も非常にきれいですし、なによりも熱伝導性があり、熱に弱くない金属素材であれば、ほとんどカットすることができるのが魅力です。
ウォータージェット切断
こちらも昨今では主流になってきている金属切断方法の1つです。名称の通りものすごい勢いで水を噴射して対象物をカットします。その勢いはマッハ3と言われており、流れる水道水の2000倍以上の強さで噴射します。
レーザー切断のように熱伝導性がない素材でもカットすることができるのが最大の魅力ですが、その一方で厚みが増すとレーザー切断と比べると精度がほぼ確実に落ちてしまう欠点があります。また、レーザー切断は他の切断加工と比べてもコストは割高ですが、ウォータージェット切断はさらにコスト高となってしまいます。
ワイヤーカット切断
正式名称はワイヤー放電加工と呼び、加工槽に水を装填し、水中の中で加工をします。ワイヤーカット切断はアークで金属を切断するため、直接器具が対象物に触れることがありません。高価な工作機械を用いればレーザー加工などで切断できないような分厚い金属でも切断することができますし、精度も寸法公差0.01mmを実現することも可能です。
バンドソー切断
こちらは小型なものであればホームセンターでも売っています。 ベルトのような刃が自動的に直線状に高速回転して金属を切断します。物理的に切断するため、応用は効くのですが、その一方で精度が不安定であったり、サイズが大きいものは適用しなかったりするのが欠点にあります。
ただし、プログラミングによる数値制御ができるNCバンドソーもありますし、対象物が大きくても切断できる大型バンドソーもあります。あまり所有している工場は多くはありませんが、必要の場合は工場に訊ねてみるのもいいでしょう。
大阪で金属カットを持ち込みするならフィリールへ
フィリールは大阪の守口市に拠点を置く金属加工製造業です。主に切削を得意としていますが、複数の協力工場と提携しているため、図面起こしから切削、研磨、表面処理まですべて請け負うことができます。金属カットに関しても、簡単なものや持ち込みであれば即日納品することができますし、後日宅急便で送ることもできます。 「金属カットといっても、これだけなんだけど対応してくれるかな……」といってご要望にも可能な限りお応え致しますので、まずはご相談ください。
>>フィリールへのお見積りやご相談はこちら
>>金属加工についてすべて解説!業者選びのポイントも紹介