工作機械を用いて加工する、いわゆる「機械加工」は、年々高い精度が求められています。そのため、数値制御ができるNCだけではなく、人の手が加わる回数を最小限としたマシニングセンタや5軸加工機を持つことが製造業にとっては必須の設備投資となっております。大阪に本社を持つ弊社フィリールでも、最新の5軸加工機をもとに、どんな高い精度の機械加工、及び量産にも耐えられるように準備をしております。あらゆる機械加工の量産依頼は、是非フィリールにお任せください。
目次
機械加工の量産を依頼する際の注意点
切削をメインとした機械加工の量産を依頼するに当たって、「安く」、「早く」、「正確」の3拍子揃ったサービスを提供できる製造業は、実はそれほど多くはありません。 例えば破格の安さで見積もりを出すような業者は、契約する際に金属素材の変更や作業工程の簡素化を提案されます。 それが製品の品質を落とすことがない提案であればいいのですが、工場によっては納品後の耐久性を考えないところもありますので、暗に担当者のいいなりになるのは危険が伴います。
量産の実績がないにもかかわらず、自信をもって請け負う
こちらも機械加工業者の間でのあるあるのトラブル。
いままでは数十程度の実績しかないにも関わらず、それを告げずに数百個あるいは1000個単位の部品の量産を受けると、まずは見積もりの時点で違和感が出てきます。
もし相見積もりをかけたときに、他社よりも相場が異様に高い、あるいは安い場合は、もしかすると量産を請け負ったことがない業者かもしれませんので注意が必要です。
最新の機械加工は精度は高いが取り扱いが難しい。量産依頼は特に注意が必要
最新の機械加工は上述したように、どんな小さな工場でもNC旋盤やNCフライスは保有していますし、さらに高価なマシニングセンタや5軸加工機を持つ業者も増えてきました(弊社もすべて設備しております)。しかし、これらの機械加工機はいずれも使いこなすには技術だけではなく、知識と経験が必要となります。事前にプログラミングをするのですが、これが製品の品質の8割以上を決めます。数値が少しでも違えば精度はがたおちですし、不良品を量産してしまったら納期が遅れて大変です。そのため、最新の機械加工機を持っている、というだけではなく、それをしっかりと使いこなせる技術者が複数人いる製造業に依頼するようにしましょう。
機械加工の量産におけるコストダウンの決め手は「素材の調達」にある
工場が量産を請け負う場合の大まかな流れは、①要望の確認、②図面の確認&制作、③素材の調達、④加工、⑤チェック、⑥納品となります。量産になれていない、あるいはその時々の政治経済事情で素材の調達が困難な場合は、加工単価が上がってしまう恐れがあります。
工場によって素材の調達方法は異なり、大量の在庫を保有していたり、提携工場から素材を必要量分だけ常に調達できるか否かが重要となります。弊社のように海外に工場を有している場合は、海外輸入で安く素材を調達することも可能です。
ただし、提携している海外工場から調達する際は、本当に素材が合っているのかは必ず確認しなければなりません。実際輸入して手元に届いてから「あれ、なんか違う」といったケースもよくあるからです。
安定・信頼性のある素材の調達ルートを持っている工場というのは、往々にしてコストダウン化がスムーズにいくので、依頼主の提案する予算内における加工を実現してくれる可能性が高いといえます。
フィリールでは調達だけではなく、海外現地で機械加工による量産加工ができます!
弊社フィリールはベトナムに工場を有しており、さらに現地の日系工場とも提携しています。そのため、素材の調達だけではなく、現地で機械加工の量産加工をすることもできるのが強みとなります。
弊社ベトナム工場では切削の工作機械を有しておりますが、それ以外の加工工程も提携工場と協力することによって可能となります。コスト面で中国に勝てるかは定かではありませんが、量産は何よりも品質が命。見た目は問題なくとも、規格に当てはめてみたら若干違う、なんてことも中国調達ではよくあることです。
直接行けない海外では原因を探るにも時間がかかりますし、作り直す場合は納期に大幅な遅延が生じます。そのため、海外工場を選ぶ際はその工場が有している国も重要な指標となります。
機械加工の量産は図面から製品完成までを一式で注文するのがおすすめの理由
高度な精度を要求する機械加工の量産は、製造業側からすると売上が高いので積極的に請け負いたい反面、設計通りの精度が出るかが非常に心配なところであります。難削材や複雑な設計は工数がかかる分、見積もり単価が上がりますが、量産の場合はそれと同時に値下げ交渉に乗らなければならないので、製造業側は薄利多売を強いられます。
そのため、機械加工の量産を依頼する際は、図面作成から板金、切削、塗装、表面処理と製品化までの工程すべてを1社の製造業に任せれば、依頼を受けた工場は品質を落とさずコストダウン化を図ることができます。
職人気質の技術者しかいない工場ではイニシアチブをとることが難しいので、専門とする加工以外は請け負わないところが多いですが、弊社フィリールであれば一貫して製品化までの道をお手伝いさせていただきます。
>>フィリールへのお見積りやご相談はこちら