表面処理の一つであるメッキ。金属を液体に付けて、表面をコーティングします。見た目の美しさや光沢だけではなく、腐食の防止や耐久性の向上といった特性を付与することができるので、多くの部品や製品でメッキの表面処理が行われています。今回ご紹介するのは、その中でも最優秀のメッキを誇る「ニッケルメッキ」です。ニッケルメッキといえば錆びに強いイメージがありますが、錆び以外でも大きな特性を持ったメッキと言えます。
ニッケルメッキの特性と錆び
通常金属は空気に触れることによって酸化して錆びが生じますが、ニッケルは錆びることがありませんので、あらゆる電子機器、車産業、航空産業などに使われています。また、ニッケルは再利用も可能なので、リサイクルできる金属として世界で最も需要の高い金属元素の1つとなっています。
表面処理でニッケルメッキがおすすめの理由は錆びだけじゃない
ニッケルメッキを表面処理に選ぶ理由の多くは錆びの防止となりますが、それだけではなく電解ニッケルメッキと無電解ニッケルメッキの2種があり、電気を通しにくいステンレスや、金属以外の樹脂にもニッケルメッキをつけることが可能です。もちろん摩耗にも強いので、ネジ、ボトル、ギア、ベアリングでもニッケルメッキは重宝します。また、ニッケルメッキは耐熱性にも富んでいて、400度まで変色しないで耐えることができます。
ちなみに、「でも錆びているニッケルメッキのパーツもよく見かける」こともあるかもしれませんが、これは経年劣化による効果の減少、もしくは内部の鉄が錆びてしまって露出してしまうケースが考えられます。工場を選ぶ際は、そういった点も踏まえて、ニッケルメッキの特性を包み隠さず説明してくれる業者を探すのがおすすめです。
ニッケルメッキを依頼する場合はフィリールにご相談ください
フィリールは切削を主業務とした製造業ですが、協力工場と連携して金属加工に関連するあらゆる加工を請け負っています。表面処理の経験、知識も深く、本当にその部品にニッケルメッキがおすすめなのかもご提案させていただきますし、場合によっては伝導率が高い金属であっても、性質上無電解ニッケルメッキを提案することもございます。表面処理といっても、メッキだけで種類は数十とありますし、化合物をニッケルに配合することによって、さらに特性を追加することも可能です。ニッケルメッキに関するご相談は、まずはフィリールにお問い合わせください。