難削材の中でも非常に切削難易度が高いチタン加工ですが、大阪でチタンの加工業者を探すポイントやおすすめの製作所・業者をご案内します。
目次
優秀な金属だが難削材。チタンの特徴とは
チタンは1700年代にイギリスの海岸で発見され、ドイツの研究所が命名。アメリカが純金属として抽出に成功して産業用に使えるようになったのは1900年代前半となります。上述のように世界各国が注目する金属となり、その特徴も「高強度・耐食性・軽量」の三拍子が揃っています。特に強度は鉄の2倍以上あり、重量は鉄の3分2、銅の半分という軽さから、航空・宇宙といったハイテク産業の中でも「絶対に破損してはいけない部分」に使われます。
金属素材・チタンの種類
金属素材のチタンは大きく分けて純度の高い「純チタン」と別の金属素材が混じっている「チタン合金」の2種類が存在します。チタン合金はアルミやニッケルを混ぜて強度や軽量化を上げるのが一般的ですが、日本国内では純チタンの需要が圧倒的に多く、チタン合金は航空宇宙のような高度産業で一部使われている程度となります。
チタンの加工業者が少ない理由
ネットで探してみてもチタンの加工業者はそれほど多くありません。メーカーや企業の調達担当者は大阪や東京といったものづくりが盛んな都市で業者を探す人が多いですが、大阪であってもチタン加工を請け負っている切削工場は多くありません。
チタンは誰もが認める「難削材」の1種となります。いわゆる加工が難しいため、おいそれと受注したくない金属となるのですが、チタンは上述したよう強度が非常に高いのが特徴です。また熱も逃げづらいため、チタンにドリルを当てると、工具の方が駄目になってしまいがちです。
そのため、チタンを加工するに当たっては経験豊富な技術者とチタンの加工に対応できる工作機械の整備が必要不可欠となります。
チタン加工はコストが高く利益率が低い
チタンは金属素材の中でも材料費が高い金属です。例えば鉄は1トン10万円以下の価格推移ですが、チタンは100万円を超えます。そのため、調達費用が高くつくため、上乗せできる利益はそれほど多くはありません。ほとんどのメーカーは業者が出した見積りに対して値引き交渉をしてくれるので、さらに利益が引かれるとなると、例えチタンを加工できる技術者と工作機械を整備していても受注したくないと考える業者がほとんどです。
チタンの加工業者:大阪の「フィリール」にご依頼ください
チタンの加工業者を探している企業担当者は、弊社フィリールに一度ご相談ください。フィリールは大阪に本社工場を置く切削製造業となり、近年は関西圏を中心に全国からお問合せを頂いております。
切削の専門としてチタン加工も請け負っており、またコストダウンに関しても積極的に提案させていただくことができます。
チタンの生産国中国に大規模工場あり。商社を介さない素材調達が可能
チタンの生産国は中国を筆頭にモザンピーク・オーストラリア・南アフリカ・ウクライナなどが挙げられますが、弊社フィリールの代表は中国の大規模生産工場の取締役副社長も兼任しています。そのため、通常であれば商社や販売店からチタン素材を仕入れなければならないところ、弊社では直接輸入ができるのが大きな特徴となります。
まとめ:難削材チタンの加工依頼。まずはご相談を
今回は難削材であるチタンの金属加工について詳しく解説しました。チタンは難削材の中でも工作機械を選ぶ金属となります。そのため、多くの製造業社が見積り価格を高くして、値引きにも応じないことも多々あります。
「なかなか予算に合う業者が見つからない」という企業担当者は、まずは一度弊社フィリールにご相談ください。他社で断られたチタン加工や予算内の加工にも応じることができるかもしれません。