金属素材としてはありふれた「銅」の加工ですが、近年は切削の高精度化や原材料費の高騰などを受けて、製造業者の変更を余儀なくされている調達関係者も多くいます。
弊社フィリールは国内外に加工工場を拠点として持ち、さらに商社を通さず直接金属材料を仕入れる調達網を持っているのが強みとなります。試作品の制作から図面起こし、切削、本生産(量産)まであらゆる加工を一元管理致しますので、是非一度お問い合わせください。
目次
銅加工の特徴とは
銅と言えば、鍋のような調度品から機械部品に使う銅線などをイメージする人が多いですが、銅は加工が非常にしやすいだけではなく、下記のような特徴を持っています。
1.熱と電気の伝導性が高い
銅線が使われる大きな理由となるのが、銅の特性として「熱や電気を通しやすい」ことが挙げられます。古くから世界で使われている金属素材ですが、現在でも最先端のハイテク産業でも大量に使われています。
2.抗菌作用が高い
調度品や家庭用家具によく使われる金属素材は、往々にして抗菌性が高く、特別なメッキ処理を行う必要がないものばかりとなります。キッチン用品はもちろん、ドアノブなど人の手が触れる場所にも銅はよく使われています。ちなみに「ドアノブや家庭用家具によく使われているのは“真鍮”でしょ」と応える方もいますが、真鍮は銅と亜鉛の合金となります。
3.耐食性が高い
銅といえば錆びやすいイメージがあるかもしれません。出土した青銅の壺やレリーフは大抵はぼろぼろに錆びてしまっていますね。しかし、もしこれが銅でなければ、おそらく原型はとどめていないでしょう。銅は他の金属素材と比べると耐食性が高く、錆びにくい金属として知られています。
銅加工には純銅と合金がある
銅を加工素材として選ぶ場合は、純銅にするか合金にするかを検討することになります。純銅といっても酸素の含有量によって「タフピッチ銅」、「脱酸銅」、「無酸素銅」の3種に分けることができます。一般的に合金を含まない純銅は、導電率と熱伝導が非常に高いため、銅線や電子機器の回路などによく使われるほか、化学工業や建築などにも用途があります。
一方で合金として有名なのは、上述した亜鉛を含む「黄銅(真鍮)」や「銅ニッケル合金」、「青銅」、「高銅合金」などが一般的に使われます。
切削を中心とした銅の加工方法
銅は加工性が高く、切削はもちろんあらゆる加工に適した金属素材となります。また切削に関しては高い精度を出すことも可能なため、精密部品の素材にも選ばれたりしますが、業者(工場)を選ぶ際は、銅の精密部品の実績や高精度を実現する工作機械の有無などを調べた上で交渉するといいでしょう。
マシニングセンタ&旋盤・フライスも銅が得意とする加工方法
銅の切削加工においては、旋盤やフライス、マシニングセンタによる加工がおすすめです。銅純度が高かったり、無酸素銅と言った純銅であれば、0.001mmレベルの高精度加工が可能となります。純銅にしろ合金にしろ、種類によって切削工程は変えなければなりませんし、銅の性質をよく理解した技術者が加工やプログラミングに当たらなければ、不良率も高くなってしまいます。
銅のパイプ曲げ加工の需要も高い
銅管などを加工するときはパイプ曲げも必須の加工方法となります。銅管を綺麗に曲げようとするならば、ベテランの技術者の知識と経験が必要となるので、決して疎かにできる加工工程ではありません。
銅の穴あけ加工は簡単なようで難易度は高い
銅のような切削性の高い金属素材は、比較的穴あけ加工は容易とされています。しかし、これまで鉄やアルミしか切削してこなかった技術者からすると、銅は熱変形がしやすく、なかなか思ったような穴あけに成功しなく、不良率が上がってしまう原因となることもしばしばあります。
銅の加工業者を大阪で探しているならフィリールへ
銅製品の図面作成から切削ができる大阪の加工業者を探している調達・開発関係者は、フィリールへお問い合わせください。大阪に本社を置く弊社は、図面作成から切削、板金、製缶、表面処理まで一気通貫で製品化まで責任を持ってお手伝いさせていただきます。試作品から携わることができれば、予算や納期の面でもご依頼者のご希望の通りに加工を進めることができます。
大阪(日本)、ベトナム、中国、韓国の4か国で臨機応変に対応
弊社フィリールは大阪が本社工場となりますが、最もコストが高くつく切削加工についてはベトナム工場でも承ることができます。また、中国には大規模な部品生産工場を管理しており、1万個から10万個以上の量産も安く請け負うことが可能です。金属素材は商社や代理店を通さず独自の調達ラインを駆使して中国と韓国から仕入れているため、コロナ禍で原材料が高騰している中でも、比較的安定した材料価格で輸入することができています。
銅の加工に関してはマシニングセンタや複合旋盤、5軸加工機を使用することで高精度の切削も可能となります。長年の実績と技術がございますので、是非一度フィリールにご相談ください。