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MCナイロンの耐摩擦性と摩擦係数を徹底解説|摺動部品に最適な理由とは

2025.10.20(Mon)

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MCナイロンの耐摩擦性と摩擦係数を徹底解説|摺動部品に最適な理由とは

MCナイロンの耐摩擦性と摩擦係数を徹底解説|摺動部品に最適な理由とは

MCナイロンはエンジニアリングプラスチックの中でも特に耐摩擦性に優れた素材であり、摺動部品やギア、ベアリングなどに多用されています。
本記事では「MCナイロンの摩擦係数」や耐摩耗特性について、他素材との比較を交えて詳しく解説します。
また、実際の用途事例や設計上の注意点についても紹介します。

目次

  • MCナイロンとは
    • MCナイロンの基本特性
  • MCナイロンの摩擦係数と耐摩擦性
    • 摩擦係数の目安
    • 耐摩擦性を高める工夫
  • MCナイロンの用途事例
  • 設計・加工上の注意点
  • よくある質問(FAQ)

MCナイロンとは

MCナイロン(モノマーキャスティングナイロン)は、ナイロン樹脂を原料とし、特殊なキャスティング製法で製造された樹脂です。
汎用のPA6ナイロンに比べて強度・耐摩耗性・寸法安定性に優れており、金属の代替材として利用されています。

MCナイロンの基本特性

  • 高い耐摩耗性と自己潤滑性
  • 金属に匹敵する強度と剛性
  • 軽量で加工性が良い
  • 優れた耐薬品性
  • 吸水による寸法変化に注意が必要

MCナイロンの摩擦係数と耐摩擦性

MCナイロンの摩擦係数は、乾燥状態で0.25〜0.35程度とされ、一般的なエンプラの中でも低い値を示します。
この低摩擦特性により、摺動部品や摩耗が懸念される部位に広く利用されています。

摩擦係数の目安

素材 摩擦係数(乾燥) 特徴
MCナイロン 0.25〜0.35 自己潤滑性があり摺動部品に最適
POM(ポリアセタール) 0.20〜0.35 寸法安定性に優れ精密部品向け
PTFE(テフロン) 0.05〜0.10 超低摩擦だが強度は低め
金属(鋼) 0.50以上 高強度だが潤滑剤が必須

耐摩擦性を高める工夫

MCナイロンはそのままでも耐摩擦性に優れていますが、以下のような改良グレードも存在します。

  • MC901(標準グレード)
  • MC902(耐熱グレード)
  • MC903(食品機械用、白色)
  • MC904(導電性グレード)
  • MC905SL(固体潤滑剤入りで低摩擦)

特にMC905SLは固体潤滑剤を添加しており、摩擦係数をさらに低減できるため、高荷重下での摺動部品に最適です。

MCナイロンの用途事例

MCナイロンは、その摩擦係数の低さと耐摩耗性を活かして、様々な機械部品に採用されています。

  • 搬送機のローラーやガイド
  • ベアリング、ブッシュ
  • ギア、スプロケット
  • シュー、ライナー
  • 食品機械部品(耐薬品性グレード)

他の素材との比較や適材適所の選定方法については、素材コラムでも詳しく解説しています。

設計・加工上の注意点

MCナイロンは優れた特性を持ちながらも、以下のような注意点があります。

  • 吸水による寸法変化があるため、高精度が求められる部品には対策が必要
  • 高温環境(100℃以上)では機械特性が低下する
  • 表面に傷がつくと摩擦係数が変化する可能性がある

よくある質問(FAQ)

MCナイロンの摩擦係数はどのくらいですか?
MCナイロンの摩擦係数は乾燥状態で0.25〜0.35程度です。POMと近い値ですが、自己潤滑性に優れるため摺動部品での耐摩耗性が高いのが特徴です。
高荷重環境ではMC905SLなど改良グレードの利用が推奨されます。
MCナイロンはどんな用途に向いていますか?
耐摩耗性と耐摩擦性を活かして、搬送機械のローラーやギア、ベアリング、ブッシュなどに広く利用されます。
金属より軽量で加工しやすく、潤滑油を使えない環境でも性能を発揮します。
MCナイロンとPOMの違いは何ですか?
POMは寸法安定性に優れ精密部品に適していますが、MCナイロンは耐摩耗性と耐衝撃性で優れています。
用途に応じて使い分けられており、例えばギアやベアリングにはMCナイロン、コネクタや精密機械部品にはPOMが選ばれることが多いです。

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