個人や企業が金属加工の製作所を探す際や相談するときは、費用・納期ともに失敗があってはいけません。ここでは製作所の選び方から問い合わせのポイントと注意点を解説します。
目次
切削を中心とした金属加工の種類
金属加工の製作所に加工依頼をするといっても、金属加工にはさまざまな種類があります。金属を削る「切削」や高温で金属を溶かして接合させる「溶接」。金型に流し込む「鋳造」、薄い金属板を切断や曲げをする「板金」、金属の表面を保護する「表面処理(塗装・メッキ)」など加工方法は多様で、それぞれに専門の製作所があります。
ただし、通常は1つの製品を作る場合は上記複数の加工工程が必要となります。そのため、どこに持ち込んでいいか分からないという場合は、上記の中でも金属加工の中枢を担う「切削」を専門とする製作所に問い合わせをするのが良いでしょう。
金属加工はホームセンターでも依頼できる?製作所の必要性
金属加工に使用する鉄などの素材や工具は昨今ホームセンターでも気軽に手に入れることができるようになりました。ホームセンターの中には地元の製作所と提携しているところも多く、製作所が出入り業者としてホームセンターに金属加工の依頼をしてきた個人客の対応をすることもあります。
そのため、DIYに熱中している個人の金属加工であれば、製作所に持ち込みをする必要なくホームセンターに依頼することで加工できることもあります。料金はホームセンターの手数料分若干割高になるかもしれませんが、それでも製作所を探す手間が省けるので、個人客にとっては利用価値が高いと言えるでしょう。
企業担当者必見!初心者が製作所に金属加工を依頼するときのポイント
企業担当者の中には製作所に金属加工の依頼をするのがまだ初心者の人もいるでしょう。しかし、初心者が金属加工の担当者と話すと、何かと話がスムーズに進まなかったり、加工の打ち合わせをする中で誤解を生むケースもよく見受けられます。
そこで企業担当者が金属の切削加工製作所に依頼するときは、以下の項目に注視して打ち合わせを図ってみてください。
できるだけ具体的な図面を作る
企業が製作所に金属加工を依頼する場合は、大方の図面は出来上がっていることがほとんどですが、今一度図面を見直して、求める精度や公差など分かっている範囲でかまいませんので、できるだけ具体的な数値を記入するようにしてください。
金属加工製作所からすれば、図面が具体的であればあるほど具体的な見積りを早く出せますし、担当者と信頼関係を持って打ち合わせに臨むことができます。
金属加工にかかる費用を安く抑えるポイントを事前に知っておく
依頼する企業としては、上がってきた見積りで契約することはなく、何社か相見積もりを取ったり、価格交渉をするのが普通となります。しかし、良心的な製作所であれば、最初から妥当な金額で見積もりをするので、特殊な状況や理由がない限りそれ以上の値引きするのは苦労することになります。
そこで、見積りの値引き交渉をするときは、以下の条件を見直すように製作所の担当者と打ち合わせをしてみてください。
- 精度・公差を緩くする
- 切削する形を単純にする
- 使用する工作機械を変える(高価なものから安価なものへ)
- 使用する金属素材の種類を変える
- 納期を製作所に任せる
などが挙げられます。上記のいずれかを妥協できればコストダウン化を図ることができますので、製作所に値引き交渉する前に社内で吟味してみてください。
金属加工の製作所を探している企業はフィリールへお問合せください
金属加工の製作所を探している企業担当者は、弊社フィリールにご相談ください。切削を専門とした金属加工製作所ですが、図面の見直し・作成から切削を含むあらゆる加工工程の一元管理をすることができます。
コストダウン化の提案もさせていただくことができるので、まずは一度ご相談ください。